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英国内の415名の微生物学者参加のもとに1986〜1990年に発生したメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)のサーベイを行った。実際に回答を寄せた人は233名,857の病院が対象となった。この数は英国内全ベッド数の2/3をカバーしたことになる。
報告は週ごとにMRSAの新患者数および死亡数についてなされ,週5名以上の発生をみた場合は集団発生とした。サーベイ期間中のMRSA新患者数は1986年の2,367から1990年の632に,死亡数は60から4に減少した。しかし,院内感染の比率は変らなかった。集団発生は毎年80〜84件で,5年間の総計は361件であった。5年間に報告されたMRSA総数8,574のうち死亡数は125(1.5%)で,うち86例は当初2年間に報告されたものである。
(WHO,WER,66,No.17,119,1991)
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