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Vol.12 (1991/9[139])

<外国情報>
整形外科医のHIV抗体調査:preliminary報告−米国


職業上のHIV感染リスクの調査のため,CDCと学会が協力して1991年3月の年次総会において実施した有志,無記名抗体調査の第一次解析報告である。対照として前年10月に実施された登録医のアンケート調査結果が対比された。年次総会出席者7,121中3,420名(48%)が調査に参加。97%が男性,75%が30〜54歳。申告によれば参加者はAIDS多発地区の診療経験者75%,HIV感染者の手術歴49%,患者血液との接触87%,針さし等39%,これらの数字はいずれも対照アンケートよりやや高い。血清抗体測定の結果は2名のみが抗体陽性,ただし2名とも非職業的リスク因子があった。他に8名がEIA陽性,WB保留,ペプチドEIAとリコンビナントDNA抗原検査で7例は陰性,1は保留。さらにHBとHC抗体について調査中。本報告は限定条件付きではあるものの,職業上のHIV感染リスクは高くないことを示した。報告では患者血液への暴露など感染の危険性が高いことが明らかなので,手術中のHIV感染防止について追加勧告が出された。

(CDC,MMWR,40,No.19,309,1991)






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