HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.12 (1991/12[142])

<外国情報>
輸血機関におけるHIVと梅毒スクリーニング−フランス


1985〜90年の約2,000万単位の供血中,HIV陽性は5,307(1万当たり2.7)だった。調査期間中,陽性率は1万当たり6.4から1.0に低下した。また,男女比が4.9から3.8に低下した(女性の増加はAIDS患者でもみられている)。調査期間中年齢の上昇がみられ,18〜29歳の陽性者が62%から52%に減少し,代りに40〜45歳が11%から23%に上昇した。梅毒検査では1987〜90年の約1,400万単位中陽性は4,223(1万当たり3.0)だった。この期間のHIV陽性は1万当たり1.8なので,これに比べて高率である。調査期間中に陽性率は1万当たり3.8から2.3に低下した。年齢群はHIVよりも高く,40歳以上が43%を占めた。HIV抗体測定の導入によって梅毒陽性も減少しているものの,両疾患の感染群は性,年齢,地域などで異なるので,梅毒についてはHIVほどの効果はみられていない。

(WHO,WER,66,No.33,243,1991)






前へ 次へ
copyright
IASR