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1991年1月末ペルーに端を発したコレラは1992年1月2日までに,南米7ヵ国で患者数352,132(死亡3,693)に達した。うち,ペルーの患者数は297,672(同2,829)で,同期間に世界各地からWHOに報告された全コレラ報告数の59%を占めた。流行は現在も続き,1日平均500の患者発生がWHOに報告されているが,国民の罹患率は0.95%と低い。エクアドルは患者数42,173(死亡635)でペルーに次ぐ発生をみた。現在なお470/週の患者発生がある。コロンビアから11,218(死亡203),ブラジル852(同12),ボリビア175(同12),チリ41(同2)の発生が過去1年間に報告された。
中央アメリカではグアテマラ,メキシコ,パナマ,エルサルバドル,ホンジュラス,ニカラグアの各国から5,410(死亡135)が,合衆国からは24例の報告があった。合衆国では16例が南米の流行関連であった。
(WHO,WER,67,bU,33,1992)
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