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Vol.13 (1992/6[148])

<外国情報>
野生動物の狂犬病−オマーンおよびアラブ首長国連邦


 1990年にオマーンおよびアラブ首長国連邦で初めて狂犬病が報告された。オマーンでキツネに噛まれた学童が3週後に狂犬病で死亡し,以後ヒトの例はないが,野生動物120例(キツネが80%)が報告された。過去にはキツネに噛まれる例はまれであったのに,1991年は140人が報告された。アラブ首長国連邦(主にアブダビのオマーン隣接地域)で1990年10月〜1991年7月に動物狂犬病17例(ラクダ9,羊−山羊5,キツネ3)を確認した。ヒトの例はない。近隣アラブ諸国とくにサウジアラビアでは以前から報告があり,27〜57%がキツネに発生している。仮説だが,今回報告された地域ではヒト(アブダビAl Ain区では15年間に5倍となった)および家畜の増加に伴ってキツネがふえたことがウイルスの導入をもたらしたのかもしれない。ヨーロッパで使用中の経口ワクチンが有効とみられるが,これの導入のためには事前に他の野生動物種に対する安全性の確認,および標的動物の密度と生態への調査が必要である。

(WHO,WER,67,10,65,1992)






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