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カナダではクラミジアが1990年以降国の届出感染症とされた。ここでは1989〜90年の集計結果が報告されている。この間に男女別が報告されたクラミジア感染数は合計50,384(216.8/10万)で,淋病の約3倍である。いずれの年齢でも女性が多く,特に10〜14歳の女子69.9/10万は男の23倍である。これには2要因,すなわち男性が検査を受けないことおよび女性では年長男性との性的接触が多いことが考えられる。0〜4歳106例の一部は母親からの新生児感染だろう。15〜19歳および20〜24歳が最も多く,10万対でそれぞれ890.1および1,014.7で,男女比は1:6および1:3である。この比は淋病よりも大きい。クラミジア感染は防げるし,治療できる疾病である。このコントロールのために整備が必要なのはスクリーニング,接触者の追跡,治療および報告などである。全国的集計が得られるようになったので,今後は正確な解析が可能となり,淋病と同様に発生の低下が期待される。
(Canada DWR,17-51,282,1992)
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