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Vol.13 (1992/6[148])

<外国情報>
血友病兄弟のHIV感染−米国


 1992年1月,4歳血友病男児がHIV感染(+)となり,ウイルスDNAが8歳兄(血友病,血液製剤からHIV感染)のものと類似した。本報はどのような場合に感染が成立するか綿密な疫学的−検査室的調査の要約である。弟の感染が成立したとみられる期間中,兄の血液との接触や暴露の可能性は否定された。この期間中の投与製剤は1万人に問題なく使われたものであった。直接の事実を特定はできなかったが,2人は家庭で同時に製剤を投与されていたので,針か注射器が誤って共用されたことによる感染が強く示唆された。本報は,血液を介した感染を防御するために公表されているガイドラインを厳守することの必要性を強調するものである。

(CDC,MMWR,41,14,228,1992)






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