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従来,A(H1N1)とA(H3N2)がブタ間に分布している。A(H1N1)は古典的ブタインフルエンザと抗原的に同型,A(H3N2)はヒト由来で,1990/91年の屠場ブタ血清の検査で前者は25%,後者は40%が陽性だった。1992年1月初めにブタインフルエンザ発生報告が増加し,呼吸器病ブタ88例から30株のA(H1N1)と2株のA(H3N2)が分離された。A(H1N1)はHAに対する単クローン抗体で従来の株と区別される新型である。ヒトの感染調査が開始された。今まで検査された6人は陰性であった。
(CDR,2,20,89,1992)
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