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血液由来HIV感染はよく知られているにもかかわらず,核医学的検査(少量の血液をラベルして再注射する)などにおけるこの危険性の認識が足りない。再注射時不注意から患者または注射器をとりちがえた例が1989年以降3例(米国2,オランダ1)報告された。HIV感染者血液が本人のラベル赤血球ととりちがえて注射された例,HIV感染者のラベル白血球が接種者をまちがえて他人に注射された例,およびHIV感染者に使用した注射器が他人に再使用された例である。2例ではzidovudineがただちに投与されたが感染した。第3例の結果は不明。この種の検査は米国で年間推定700〜1,000万件実施されているので,本報では誤注射防止のための注意と勧告を述べている。
(CDC,MMWR,41,31,575,1992)
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