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米国でのインフルエンザの流行は,1991年10月中旬から始まり,11月初旬から持続的な報告がみられるようになった。これは,過去9回の流行に比べ5〜10週早い。また,流行の終息も2〜6週早かった。この流行により学童や年長者の死亡率,致命率を上昇させている。分離された株の99%以上はA(H3N2)型であったが,流行が進行するにつれA(H1N1)型の分離が増加した。B型(全体の1%以下)の分離は2月以降。分離株の大多数は1991/92に施行されたワクチンと抗原的に近似なものであった。しかし,抗原変異をおこしたA(H1N1)型が多くの地域で分離されたため,この株を1992/93のワクチンに加えるべきであろう。
(CDC,MMWR,41,No.SS−5,35,1992)
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