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米国で1991年に麻しんが9,643例報告された。これは前年の27,786例より65.3%減少した。全体の罹患率は10万人当たり3.9人であった。罹患率の最も高い年齢層は12カ月以下(46.9/10万人)で,次いで1〜4歳(19.6/10万人)であった。5歳以下のインディアン,ヒスパニックおよび黒人系の子供の罹患率は非ヒスパニック系白人の,それぞれ19,6,4倍であった。全症例の61%以上は大都市におけるワクチンを投与されていない就学前児童に発生した7集団発生に由来している。1991年には報告数は前年より大きく減少したが,ワクチン投与を続ける努力のみが症例の増加を防ぎうる方策であることが強調される。
(CDC,MMWR,41,No.SS−6,1,1992)
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