HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.14 (1993/8[162])

<外国情報>
米国のハンタウイルス感染症−最新情報


 1993年1月1日から6月30日までの間に15例のハンタウイルス感染例が確認された。死亡率は73%である。類似の疾患がさらに23例報告されており,うち10例が死亡している。

 6月6日から,14カ所で668匹の齧歯類を捕獲した。全体の63%,家屋内で捕獲された85%がシカネズミ(P.maniculatus)で,うち23%がハンタウイルスに対する抗体を保有していた。

 さらに,1992年8月と12月にも1例ずつハンタウイルス感染によると考えられる症例が発生していたことが明らかになった。従って,本疾患は以前から存在していたが気づかれていなかったものと考えられる。最近症例が急増した理由について現在調査中である。

 本疾患の予防策としては,齧歯類およびその排泄物と接触するような活動を避ける,食物を齧歯類から安全に保管する,ゴミを管理して齧歯類を遠ざけることである。

(CDC,MMWR,42,No.25,495,1993)






前へ 次へ
copyright
IASR