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旧ユーゴスラビアでA型肝炎(HA)が散発している。戦争状態にあるボスニア,ヘルツェゴビナおよび国連監視地域は,人口過多や上下水道の破壊,消毒用塩素の不足,電力供給の中断などによりHAが伝播しやすい環境になっている。1992年夏にWHOへHA集発の報告があり,その後冬には減少したが,今年4月から増加している。旧ユーゴへ旅行する人は,ワクチン接種が勧められ,地方や戦闘地区へ行く人は,さらに,飲料水の煮沸,水質浄化剤の使用,サラダや野菜の生食を避ける等の予防措置をとった方がよい。
(CDSC,CDR,3,No.25,111,1993)
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