近年米国で麻疹がワクチン未接種者間で流行を起こしたことをきっかけに，ＣＤＣが中心となって就学前の児童へのワクチン投与行政サービスの見直しを行い，18の投与基準をまとめた。

　地域や日時を限らずワクチン投与がいつでも受けられるようにする，ワクチン投与に先立ち予約や事前の身体検査の強制等の条件をつけない，費用を無料か，最低限に抑える，医療を行うあらゆる機会をワクチン投与に利用する，１回に可能なワクチンをすべて投与する，保護者にワクチンの重要性を彼らの言語で理解させる，医師・看護婦に限らず訓練された者であればワクチンを投与できるようにする等，ワクチン投与サービスが，従来行き届かなかった都市の貧困層・マイノリティーへも行き渡るようにすること，並びにシステムを住民が利用しやすいように改善することをポイントとしている。

（ＣＤＣ，ＭＭＷＲ，42，No.ＲＲ−５，１，1993）