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免疫不全者に対するワクチン,グロブリン製剤の使用に関する提言がまとめられた。これは米国内を対象にしており,WHOによるものと一部異なる。
原則として,重度の免疫不全者(AIDS以外の先天性免疫不全,白血病その他の悪性腫瘍患者,抗癌剤,ステロイド等を投与されている患者)に対しては,生ワクチンは禁忌で,不活化ワクチンとグロブリン製剤を用いる。HIV感染者に対しては,無症候性感染者ならば生ワクチンを使用できる。腎不全,糖尿病,アルコール性肝硬変,無脾臓症等の患者に対しては健常人と同様のワクチン投与が可能である。
MMRは,HIV感染者に対しては症状が進行していても投与できる。ポリオの生ワクチンは,重度の免疫不全者・HIV感染者のみならず,その家族に対しても投与すべきではない。
免疫不全者は感染の危険性が高いため,不活化ワクチン,グロブリン製剤は,投与した方が患者にとって有益である場合が多い。
(CDC,MMWR,42,No.RR−4,1,1993)
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