1992年６月末までの各種調査データを基に，1992〜97年のＡＩＤＳ患者および重度免疫抑制ＨＩＶ感染者（ＡＩＤＳの特徴的症状はないが，２回連続でＣＤ４＋リンパ球数が200／mm³未満になったＨＩＶ−１感染者）の年間新規発生数および死亡者数，各年末における有病者数を予測した。同性愛によるＡＩＤＳ患者の新規発生数は1993〜94年がピークとなるが，異性間感染による患者数はまだ増加が続くと予測される。しかし，ＡＩＤＳ発症前のＨＩＶ感染者に対する画期的な治療法や，効果的なワクチンが開発されることがあれば，現行の予測方法は修正が必要となる。

（ＣＤＳＣ，ＣＤＲ，３，Supplement 1，Ｓ１，1993）



Projections of AIDS incidence, mortality, prevalence, and the number of persons with other severe HIV disease (adjusted for under-reporting)
Observed (1984-91) and projected (1992-97) annual incidence of AIDS using data to end June 1992