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Vol.14 (1993/11[165])

<外国情報>
B型肝炎から医療従事者と患者を守るために−英国


 B型肝炎(HB)予防のための新しい指針が発行された。この指針は,医療従事者をワクチンによって患者から守ること,および患者をHBe抗原陽性の医療従事者から守ることを目的としている。

 HBe抗原陽性の医療従事者は,自分を傷つけ,その出血が患者の開放創を汚染する危険のある行為をしてはならない。上記行為を行う医療従事者はワクチンを受けるべきである。ワクチン3回接種後,2〜4カ月してHBs抗体が<10miu/mlの場合は,本人の同意のもとに,過去と現在のHB感染の有無を知る血清学的検査を行う。医療行為に従事する学生は,訓練過程の早期にワクチンを受け,抗体反応が確認されるまで上記行為に参加するべきではない。過去の感染がないワクチン無反応者は,HBに感染する危険があるが,HBに暴露されても,迅速に報告され,かつ適正に処理されるという条件のもとでなら,仕事を制限される必要はない。

 関係者はこの指針に基づいて実施計画を立てるよう勧告する。雇用者は新規採用者に対してこの指針を適用すべきである。さらに目標として,すべての外科医は1994年中期までに,および上記行為に携わるすべての医療従事者は1995年中期までに,ワクチンを受け抗体検査がなされるべきである。

(CDSC,CDR,3,No.35,159,1993)






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