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1992年に米国では輸入デングの疑いで23州から68例の血清検体がCDCに送られた。このうち10州からの17例(25%)が血清学的またはウイルス学的にデングと確定された。17例中9例は女,年齢が報告された15例は9〜54歳(中央値34歳)だった。1例のみウイルスが分離され,1型であった。旅行歴の明らかな14例中アジアが7例,カリブ諸島5例,ホンジュラス1例,コロンビア1例であった。症状は古典的デング熱に一致し,発熱,頭痛,筋肉痛,発疹が主であった。少なくとも2例が入院した。米国では1986年以来土着のデング感染は起こっていない。1992年の68例は1984年の63例に次いで最低の発生数であり,1991年(82例)に比べ17%の減少である。
(CDC,MMWR,43,bU,97,1994)
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