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1987年からワクチン接種者に関する副反応報告をコンピュータデータベース化している。症例は医療関係者から地方(市)衛生部を通じて州へ報告され,さらにワクチンメーカー等の情報と合わせてオタワの疾病対策ラボラトリーセンター感染症疫学局へ集約される。1991年に発症した症例報告4,168中3,568(86%)が症状と接種後発症までの時間が副反応の判定基準に一致していた(90年69%,89年は79%)。男1,791,女1,777,1歳未満44%,1〜4歳30%であった。DPTとOPVの同時接種が1,447,次いでDPT単独が757,DPTとOPVとHibの同時接種が248,DPTP(DPT+ポリオ)が243,MMRが238例であった。223(6.3%)は接種後1時間以内,2,508(70%)は1日以内に発症した。3,371(94%)は完全に回復,21(0.6%)は後遺症が残り,死亡は1例,207が1〜224日入院した(平均6日)。MMR後の耳下腺炎の報告は1987年217からムンプスのワクチン株変更後の1991年は15に減少した。
(Canada CDR,19,20,168,1993)
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