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1976年以来,セネガルのKedougou地域で黄熱媒介性の蚊が定期的にモニターされ,これからの黄熱ウイルスの分離の増加と西アフリカでのヒトの黄熱集発との間に強い相関のあることが見出されていた。ウイルス分離は蚊の細胞に直接接種し,単クローン抗体による間接蛍光抗体法で証明する方法である。1992年10月にAedes tayloriから2株分離され,その後1993年10月にAe. taylori,Ae. luteocephalus,Ae. furciferから180株分離されている。セネガルでは最近,ヒトの黄熱発生はないが,1993年10月にガーナで集発があった。この結果は,東セネガル周辺部で,森林黄熱が活発化しており,西アフリカ諸国に広がる危険があることを示している。このリスクは適切なワクチン接種と,都市におけるAe. aegyptiのコントロールで著明に減少しうる。
(WHO,WER,69,13,93,1994)
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