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Vol.16 (1995/2[180])

<外国情報>
サンドイッチ・バー関連ウイルス性胃腸炎−英国


 1993年2月22日〜3月1日の間に銀行員と保険会社社員35名が下痢/嘔吐を訴えた。多くの者が同じ店のサンドイッチを食べていたこと,および初期調査から,この店が感染源と推定された。この店は2月26日に査察を受け,営業を自粛した。店主は2月21日に下痢と嘔吐があり,翌日出勤したが,調理はしていなかった。他の5人の店員に下痢や嘔吐はなかった。回復期の5人の銀行員および店主,無症状の5人の店員の便,食品,店内環境からの検体を光顕,電顕で検査した。菌培養は陰性で,銀行員2名の便から小型球形ウイルス(SRSV)が検出された。

 銀行員と保険会社社員に対するアンケートの結果,発症日のピークは2月24〜25日であった。有症者は,銀行員ではその店のサンドイッチを食べた21/29人,食べなかった3/225人,保険会社社員では同13/26人,9/41人であった。相対危険率は銀行員が54.3と高く,保険会社社員は2.3と低かった。保険会社では,その店のサンドイッチに関連した発症者は少なく,また,銀行と保険会社の発症者間,および保険会社でその店のサンドイッチを食べた発症者と食べなかった発症者間で症状が異なったことから,保険会社では二次感染あるいは他の胃腸炎の同時流行が起こっていた可能性が高い。

(CDSC,CDR,4,Review No.8,R91,1994)






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