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1993年に報告されたSTDは7,692例で,34.3%が淋病,17.1%が非淋菌性尿道炎(NGU),12.1%が梅毒,36.5%が性器ヘルペス等を含むその他のSTDであった。淋病は減少を続けており,PPNGの比率は37.6%で,10年間安定している。主にクラミジアによって起こるNGUは,1989〜92年にかけては増加していたが,1993年には減少した。梅毒は減少を続けている。
1993年に報告されたHIV感染者は64例で,AIDSは12例であった。累積感染者数は222となった。16例がAIDSで死亡している。感染者の年齢は40歳以下が83%を占め,男女比は12:1である。感染者の71%が独身で,25.7%がサービス業・営業従事者である。感染経路は72%が異性間,23%が同性/両性間で,異性間によるものが増加している。AIDS患者75名の臨床症状は,59%がカリニ肺炎,15%が非定型抗酸菌感染症,13%が播種性結核,5%が初期結核であった。16%がカポジ肉腫と診断されている。
(Singapore ENB,20,No.10,55,1994)
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