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拡大AIDS基準により,1994年は80,691例のAIDS症例がCDCに報告されている。このうち79,674例(99%)は13歳以上で,前年と比べ,女性,黒人,ヒスパニックで,地域的には南部,北東部で増加傾向がある。また,男性同性愛/両性愛者の間では減少している。1993年には13歳以上の症例数は第1四半期に最も多く,その後徐々に減少したが,1994年には四半期ごとでほぼ同数であった。また,1994年に報告された13歳以上の症例中54%が1993年の拡大基準によって加えられた項目により診断されている。このうち91%がCD4+細胞数および比率の減少,5%が肺結核,3%が再発性肺炎,1%が侵襲性子宮頸癌である。47名が2疾患以上を有していた。上記疾患のいずれかを有する3,713名中1,097名(30%)が女性,60%が黒人,48%が薬物使用者であった。
13歳以下の小児に対する診断基準は変わっていない。1994年の報告数は1,017例で,93年の942例と比べ8%の増加であった。このうち50%が女性,大部分が黒人(62%)またはヒスパニック(23%)で,92%が周産期に感染していた。
(CDC,MMWR,44,No.4,64,1995)
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