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カナダでは国のサーベイランスシステムとしてウイルス,クラミジア,マイコプラズマ,リケッチアの実験室診断成績(総検査数と陽性検体数およびその型)を月単位で収集している。
1993年には全国38協力機関(病院,衛研等)において,約144万検体が検査され,66,447検体(4.6%)の陽性(分離25,094,検出22,092,血清診断19,261)成績が報告された。HSV 15,713(24%),クラミジア・トラコマチス(CT)10,817(16%),HCV 7,705,HBV 3,970,EBV 3,346が上位を占めた。HIV-1は2,687で1992年の5,148から減少した。STDの病原体(HBV,ヘルペス未同定,HSV,HIV-1,パポバグループ,クラミジア未同定,CT)が54%と過半数を占めた。
その他では1992年に比べ,コクサッキー(C)B1型が激減,CB4,エコー(E)14,17,30型,麻疹が減少し,E3,4,11,25型,インフルエンザB型,フラビウイルス(輸入例)が増加した。エンテロウイルスで報告が多かったのはE4,9,11型であった。
(Canada CDR,20,No.24,209,1994)
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