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Vol.16 (1995/8[186])

<外国情報>
大腸菌O104:H21に起因した急性胃腸炎の集団発生事例,1994−米国・モンタナ州


 1994年2〜3月に,モンタナ州ヘレナ在住の4名の人々が血性下痢および激しい腹部痙攣症状を呈した。すべての患者便材料からソルビトール陰性,志賀毒素産生性の大腸菌O104:H21が分離された。

 2月20日〜5月25日までの同地域での調査結果から,11名の真性患者および7名の疑似患者が確認された。腹部痙攣(18名,100%),嘔吐(10名,56%),発熱(問い合わせのできた15名中6名,40%)の各症状がみられた。平均年齢36歳(8〜63歳),女性12名(67%)で,4名が入院した。原因追求の疫学調査から,Aブランドの牛乳が疑われ,5月16日州衛生局,FDAおよびCDCがAブランド牛乳の製造工場を調査したが,採取した検体から大腸菌O104:H21は検出されなかった。また,この工場に生乳を納入している2つの農場の牛の糞便材料からも大腸菌O104:H21は分離されなかった。

(CDC,MMWR,44,No.27,501,1995)






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