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Vol.16 (1995/12[190])

<外国情報>
インフルエンザ:最近の分離株の抗原分析と南半球での動き


 アジア,ヨーロッパではA(H3N2)型とB型が一般的であった。北アメリカではA(H3N2)型が大多数であったが,最近数カ月はA(H1N1)型が目立っている。南半球のインフルエンザの活動は中等度であった。A(H3N2)型が南アフリカとザンビアから,A(H1N1)型が南アフリカから報告された。ニュージーランドではB型が主流,オーストラリアの流行は主にA(H1N1)型であった。南アメリカ(アルゼンチン,ブラジル,チリ)ではA(H3N2)型とB型である。

 分離されたウイルスの大部分は,抗原的にワクチン推奨株に近い。A(H3N2)型の大部分はA/ヨハネスブルク/33/94に,B型はB/北京/184/93に近い。A(HIN1)型ウイルスにはいくらか違いが見いだされたが,大部分はA/シンガポール/6/86,A/ビクトリア/36/88およびA/テキサス/36/91に近い。

(WHO,WER,70,No.39,277,1995)






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