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1995年4月にベネズエラ北西部で発生したVEE流行は西へ拡大しコロンビアに入り,多数の患者発生とウマの死亡を引き起こした。雨季が長引いたためベクターとなる蚊(Aedes aegypti,Psorophora confinnis,Aedes taeniorhynchus)が大量に発生していた。ウマへのワクチン接種,ウマの移動の禁止,蚊の駆除等の予防対策が講じられた。(CDC,MMWR,40,No.39,721,1995)
9月1日〜10月12日にLa Guajira州で12,403例の患者発生が報告された(推定では45,000例以上)。地域住民の発症率は18%であった。発熱後3日以内に受診した患者101名を調べ,45%にVEE特異的IgM抗体が検出された。分離したウイルス18株中3株は,従来,南米北部の動物間での流行の原因となっていたサブタイプICであった。ヒトからヒトへの二次感染率は5%程度。10月12日以降,他の地域への流行拡大は阻止された模様である。
(CDC,MMWR,44,No.41,775,1995)
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