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1990年に流行が始まった旧ソ連におけるジフテリアは15カ国で現在なお流行中である。1994年に報告された患者数は47,261で,全世界報告数の87%を占めた。1995年8月末までに報告された患者数は30,522(前年同期は19,865)で,発生率の高いのはタジキスタン(21/10万),ロシア(16/10万),ラトビア(11/10万)などである。全年齢層で発生しているが,7〜14歳の罹患率が最も高い。WHOは1995年の患者数は最終的には10万人になると予告している。臨床家はこれらの国からの旅行者の診療に際してはジフテリアを考慮すべきである。
(CDSC,CDR,5,No.44,229,1995)
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