HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.17 (1996/2[192])

<外国情報>
AIDS患者50万人突破,1995−米国


 1995年10月31日までに501,310人のAIDS患者が報告され,このうち62%の311,381人が死亡している。AIDSサーベイランスの診断基準は1987年末および1993年に変更ないし拡大されている。このレポートは,基準の変更された1981〜87年,1988〜92年および1993〜95年10月の各期間におけるAIDS患者の特徴についての報告である。

 全患者の10%(50,352例)が1981〜87年に,41%(203,217例)が1988〜92年に,49%(247,741例)が1993〜95年10月に報告されている。女性が1981〜87年の8%から1993〜95年の18%へ増加しており,白人の比率が60%→43%へ減少する一方,黒人(25%→38%)およびヒスパニック系(14%→18%)が増加している。また,薬物静注者の比率が17%→27%へ,異性愛者が3%→10%へとそれぞれ増加している。男性同性愛者は64%→45%へと減少している。1994年の人口10万人当たりAIDS患者数は北東部で48,南部31,西部29,中西部13である。1988〜92年と1993〜95年10月に報告が最も多かったのは南部であった。

 1993〜95年10月の間には人口50,000〜499,999人の小都市および郊外在住の青少年患者(13〜29歳)の比率が南部(27%),中西部(24%)で高くなった(西部11%,北東部9%)。小都市/郊外在住青少年の割合を各カテゴリー別にみると,男性同性愛者では南部は25%,中西部21%,北東部9%,西部9%である。薬物静注者では中西部は30%,南部23%,西部17%,北東部8%である。一方,異性愛者は南部で最も高く32%,次いで中西部22%,西部18%,北東部7%である。

 1993〜95年10月には,青少年男性同性愛者は4地域すべてで白人の比率が最も高い(中西部57%,西部56%,南部49%,北東部42%)。一方,黒人は,南部で39%,中西部37%,北東部36%,西部14%であった。

(CDC,MMWR,44,No.46,849,1995)






前へ 次へ
copyright
IASR