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Vol.17 (1996/3[193])

<外国情報>
毒素非産生性ジフテリア菌による感染−英国


 イングランドおよびウェールズでは,咽頭痛の小児および青年の咽頭スワブからの毒素非産生性Corynebacterium diphtheriae検出数が増加している。検出数は1990年の17から1995年は135に増加した。検出された菌はエリスロマイシン感受性なので,同薬剤による咽頭痛の治療が可能である。一方,ワクチンの追加接種は不要である。接触者で咽頭痛のある人については菌培養と予防投薬を行うよう勧告している。毒素非産生性ジフテリアの臨床的,疫学的意味は不明であるため,当局では1995年1月以降,菌検出時にアンケートを送付することとした。これまで95の回答を受理した。84%(79例)は15〜34歳で,66%(63例)からは本菌のみが検出された。1990〜95年にSDRUで同定した317中238株(75%)は生物型gravisであった。なお,毒素非産生性のC. diphtheriaevar gravisは男性同性愛者からの検出が報告されている。

(CDSC,CDR,6,No.4,29,1996)






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