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Neisseria meningitidis血清群C 2bによる集団発生:1995年12月8日〜1996年1月12日に,ロザラムおよびノッティンガムシア地区で死亡1名を含む8名の髄膜炎菌性髄膜炎が発生した。患者の年齢は1〜17歳で,7名からC群菌が検出された。うち5株は2bであった。8名中6名は学童であったが,4名は1月第1週の発病で,学校での感染は否定され地域流行が推察された。同地区での18歳未満人口におけるC群の発生率は47/10万である。ちなみに全英での0〜19歳におけるC群の年間発生率は2.36/10万である。流行地区の2〜18歳には,髄膜炎菌ワクチン(A群,C群)の接種と抗生物質(リファンピシンまたはシプロフロキサシン)の投与が可能である。
1990〜1995年の髄膜炎菌性髄膜炎:1995年に検出されたN. meningitidisは1,361株,うち1/3はC群であった。C群の検出数は1990年以来最も多い。1995年の髄膜炎菌性髄膜炎および敗血症の届け出患者数は1,827で1990年以来最も多かったが,死亡率は10.1%で最も低かった。死亡率の低下は,発病初期のベンジルペニシリン投与勧告の結果である。
(CDSC,CDR,6,No.3,17,1996)
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