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Vol.17 (1996/8[198])

<外国情報>
デイキャンプでのクリプトスポリジウム症流行,1995年8月−米国・フロリダ州


 中央フロリダの小学校校庭でデイキャンプが7月12日〜8月4日まで行われ,子供98人(4〜12歳)と付添者6人が参加したが,その後7月20日〜8月23日の間に参加者の間で胃腸炎が発生した。キャンプ参加者104人へのアンケート調査の結果,104人中77人(74%;子供72人,付添5人)に病状が認められた。内訳は腹痛74%,吐き気73%,下痢71%,嘔吐57%,発熱43%であった。発症10日以内に参加者44名の糞便検査を行い,16名にCryptosporidium parvumが見出され,クリプトスポリジウム症であることがわかった。

 感染の原因としてキャンプで作った昼食や軽食は考えられなかった。一方,キャンプでの水源は屋外の飲料噴水ならびにキャンプの本部とした車内の水,およびクーラーの水が使用された。これらの水は繰り返し検査されたが病原体は検出されたかったが,屋外にある水道の蛇口からC. parvumが検出された。しかも,この蛇口のある所にはフェンスが張られておらず,どういう動物かは分からないが蛇口近くに糞があった。

 このようなことから,州公衆衛生局は飲用にクーラーや屋外にある水道の蛇口の使用はやめ,蛇口の周囲にはフェンスを張ることを勧告した。加えて父兄ならびにスタッフには手洗いの励行とC. parvumについての情報を与えるようにした。

  (CDC,MMWR,45,No.21,442,1996)






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