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1995年WHOに報告されたコレラ事例は208,755,1994年に比べ50%減であった。死亡例は5,034で,致死率も前年の2.8%から2.4%に減少した。発生国は,1994年がこれまでの最高で94カ国であったが,1995年は78カ国に減少した。
アメリア大陸におけるコレラの発生は引き続き減少傾向にあるが,皮肉にも1995年には世界全体としては同大陸の報告数は最大となった。アフリカ大陸全体の事例数は減少しているものの,大陸の西側諸国では増加した。アジアでは1994年に比べ52%減であった。ヨーロッパ地域は前年より減少,モルドバ,ルーマニア,ウクライナではそのほとんどが国内発生事例であった。
Vibrio cholerae O139は治まる傾向にあり,1995年にはミャンマーからの報告があったのみである。
(WHO,WER,71,No.21,157,1996)
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