HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.17 (1996/10[200])

<外国情報>
クロイツフェルト・ヤコブ病レトロスペクティブスタデイ−スイス


 1991〜1995年に,スイス連邦公衆衛生事務局へ報告されたCJDの総数は43例である。この期間中,CJDの発生頻度は100万人当たり平均1.2例と一定であった。症例の80%は剖検により診断が確定され,95%の患者は死亡している。平均年齢は66歳。49%が男性である。最も若い患者は43歳で1992年に死亡。スイスにおけるCJDの頻度は他のヨーロッパの国々(フランス,ドイツ,イタリア,オランダ,英国)のそれと大差ない。1996年3月20日,英国政府が42歳以下の変異CJD 10例を公式に認めて以来,狂牛病(BSE)伝播の可能性の議論が高まっている。この新変異CJDに相当する症例は,まだ連邦公衆衛生事務局には報告がない。

(WHO,WER,71,No.32,243,1996)






前へ 次へ
copyright
IASR