発生動向総覧
*2006年4月からの報告システムの変更に伴い、疾病の並びを一部変更しました。
〈第50週コメント〉 12月21日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては、発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。宜しく御理解下さい。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
細菌性赤痢8例(感染地域:神奈川県2例、ベトナム3例、フィリピン1例、インド1例、ミャンマー1例) |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症49例(うち有症者10例、HUS 1例)
感染地域:すべて国内
国内の多い感染地:熊本県37例*、静岡県4例.*第48、49週の13例を含め、同一幼稚園に関連した集団発生
年齢群:10歳未満(29例)、10代(3例)、20代(3例)、30代(10例)、40代(2例)、50代(1例)、60代(1例)
血清型・毒素型:O26 VT1(37例)、O157 VT1・VT2(4例)、O157 VT2(4例)、O111 VT1(1例)、O119 VT1(1例)、その他/不明(2例) |
4類感染症: |
E型肝炎3例
〔感染地域:埼玉県1例(感染源:レバ刺し、馬刺し)、新潟県1例(感染源:不明)、三重県1例(感染源:不明)〕
A型肝炎1例(感染地域:兵庫県)
つつが虫病14例(感染地域:鹿児島県3例、福島県2例、宮崎県2例、青森県1例、群馬県1例、千葉県1例、静岡県1例、愛知県1例、愛媛県1例、佐賀県1例)
デング熱1例(感染地域:インド)
マラリア2例 |
三日熱1例(感染地域:ミャンマー)
熱帯熱1例(感染地域:スーダン) |
レジオネラ症4例 |
(すべて肺炎型)
年齢群:60代2例、70代2例
感染地域:栃木県1例、新潟県1例、兵庫県1例、福岡県1例 |
レプトスピラ症1例(感染地域:宮城県、感染原因:釣り関連)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢 12例 |
(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症3例)
感染地域:国内10例、中国1例、台湾1例
感染経路:経口2例、性的接触3例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口/性的接触(異性間)2例、不明5例 |
ウイルス性肝炎1例〔B型_感染経路:性的接触(異性間)〕
クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(血清群:G群.50代) |
後天性免疫不全症候群13例 |
(無症候11例、その他2例)
感染地域:国内12例、国内/アンギラ1例
感染経路:すべて性的接触(異性間5例、同性間8例) |
梅毒7例(早期顕症I期1例、早期顕症II期3例、無症候2例.先天梅毒1例)
破傷風1例(80代)
(補)他に報告遅れとして、細菌性赤痢1例(感染地域:インドネシア)、E型肝炎2例〔感染地域:栃木県1例(感染源:不明)、神奈川県1例(感染源:羊肉)〕、レジオネラ症2例〔感染地域:長野県1例(温泉)、神奈川県1例(温泉)〕、急性脳炎7例〔単純ヘルペスウイルス2例(ともに1歳)、アデノウイルス3型1例(0歳)、サルモネラ菌1例(9歳)、HHV6 1例(0歳)、病原体不明2例(ともに10代)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanB_菌検出検体:尿)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降、増加が続いている。都道府県別では宮崎県(4.28)、大分県(1.91)、岐阜県(1.45)、沖縄県(0.97)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症は、2,545例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の72%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第42週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してもかなり多い状態が続いている。都道府県別では山形県(2.0)、北海道(1.9)、富山県(1.8)、長崎県(1.5)が多い。群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第42週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してもかなり多い状態が続いている。都道府県別では北海道(5.1)、鳥取県(4.8)、新潟県(4.6)、山口県(4.2)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第39週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してもかなり多い状態が続いている。都道府県別では福井県(43.3)、愛媛県(36.1)、宮城県(33.7)、埼玉県(33.3)、長野県(31.7)、福島県(31.6)が多い。水痘の定点当たり報告数は第43週より増加が続いている。都道府県別では島根県(5.0)、宮城県(4.5)、福井県(4.1)、大分県(3.9)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山形県(3.2)、大分県(2.9)、島根県(1.4)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は第47週以降、増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してもやや多い。都道府県別では富山県(1.14)、宮城県(0.87)、岩手県(0.85)、秋田県(0.77)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では栃木県(0.15)、京都府(0.04)、広島県(0.03)、沖縄県(0.03)が多い。風しんの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県から各1例の報告であった。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では岩手県(0.21)、宮城県(0.15)、徳島県(0.14)が多い。麻しんの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では、埼玉県、東京都から各2例、新潟県、愛知県、兵庫県から各1例の報告であった。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では新潟県(2.8)、青森県(2.5)、岩手県(2.4)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してもかなり多い状態が続いている。都道府県別では沖縄県(3.9)、大阪府(1.9)、群馬県(1.8)、埼玉県(1.7)が多い。
〈11月コメント〉
◆性感染症について 2006年12月11日集計分 性感染症定点数:948
●定点当たり報告数推移
2006年11月の月別定点当たり患者報告数は、性器クラミジア感染症が2.56(男1.12、女1.43)、性器ヘルペスウイルス感染症が0.88(男0.40、女0.48)、尖圭コンジローマが0.52(男0.30、女0.22)、淋菌感染症が0.93(男0.76、女0.18)で、男女とも、4疾患のうち性器クラミジア感染症が多かった(図1)。
前月に比べると、性器クラミジア感染症は男女ともに微減、性器ヘルペスウイルス感染症は男性で微増、女性で減少、尖圭コンジローマは男女ともに微減、淋菌感染症は男性で減少し、女性で微増した(「グラフ総覧」参照)。男女別に過去5年間の同時期と比較すると、性器クラミジア感染症では男性が平均-2標準偏差(SD)を、女性が平均-1SDを下回り、性器ヘルペスウイルス感染症では男性が+1SDを上回り、女性が-1SDを下回り、淋菌感染症では男性が-2SDを、女性が-1SDを下回った(図2)。
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図1.各性感染症が総報告数に占める割合(11月) |
●男女別・年齢階級別定点当たり報告数
年齢群(0歳、1〜4歳、5〜69歳は5歳毎、および70歳以上)でみた定点当たり報告数のピークは、女性では性器クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症が20〜24歳、性器ヘルペスウイルス感染症が25〜29歳であったが、男性では性器クラミジア感染症が20〜24歳、性器ヘルペスウイルス感染症が30〜34歳、尖圭コンジローマが35〜39歳、淋菌感染症が25〜29歳であり、男性に比べて女性の方が罹患年齢がやや若い傾向が認められた(図3)。性器クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症では男女共に、ピーク以降、年齢が高くなるに従って減少傾向が顕著であり、男性では60代以降、女性では50代以降の報告はないか、あっても僅かである。しかし、性器ヘルペスウイルス感染症では男女ともに、50代以降の報告も少なくない。
15歳以上の年齢群でみた男女の比較では、淋菌感染症では全ての年齢群において男性が 女性よりも多いが、性器クラミジア感染症の15〜34歳、性器ヘルペスウイルス感染症の40〜59 歳と65〜69歳を除く全て、尖圭コンジローマの15〜24歳において、女性が男性よりも多かった。 ただし、性感染症定点は泌尿器科系、婦人科系および皮膚科系などの診療科から構成されるが、男女の比較についてはそれらの比率の影響を受ける可能性がある。
●若年齢層(15〜29歳)の定点当たり報告数推移
感染症法が施行された1999年4月以降について、若年齢層(15〜29歳)における各疾患の定点当たり報告数を男女別・月別に図4に示した。2001年以降、男女ともに性器クラミジア感染症と淋菌感染症は減少傾向がみられ、性器ヘルペスウイルス感染症と尖圭コンジローマはほぼ横ばい傾向である。前月との比較では、男性では性器ヘルペスウイルス感染症が微増したが、他の3疾患は減少し、女性では淋菌感染症が微増したが、他の3疾患は減少した。
注:本発生動向調査で得られる性感染症患者報告数および解析結果は、現在の定点の構成に基づく制限のもとに解釈する必要があります。詳細はIDWR週報2000年第46週号(10月報)4ページの説明を参照してください。
◆薬剤耐性菌について (12月11日集計分)
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基幹定点数(11月):458.
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●月別
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症
3.98(前月:4.18、前年同月:3.81)
定点当たり報告数は、例年年間を通じてほぼ一定である。11月は前月より減少し、過去7年間の同月との比較では最も多かった。
ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)感染症
0.88(前月:0.86、前年同月:1.31)
定点当たり報告数は、例年春から初夏にかけて(4〜6月)と冬(11、12月)に多く、夏(7〜9月)に少なく推移している。11月は例年増加する時期であるが、今年の11月は前月とほぼ同じで、過去7年間の同月との比較では低位に属した。
薬剤耐性緑膿菌感染症
0.11(前月:0.23、前年同月:0.17)
定点当たり報告数は、例年後半が前半に比してわずかに多い傾向がある。11月は前月より大幅に減少し(報告数で50%の減少)、過去7年間の同月との比較では中位に属した。 |
●年齢階級別
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MRSA感染症
高齢者に多く、70歳以上が全体の65%を占めている(図1:PDF参照)。
PRSP感染症 …小児と高齢者に多い。5歳未満が全体の62%を占める一方、65歳以上が全体の21%を占めている(図2:PDF参照)。
薬剤耐性緑膿菌感染症 高齢齢者に多く、70歳以上が全体の65%を占めている(図3:PDF参照)。
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●性別:女性を1 として算出した男/女比
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MRSA感染症…男:女=1.7:1
PRSP感染症…男:女=1.5:1
薬剤耐性緑膿菌感染症…男:女=1.5:1
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●都道府県別
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MRSA感染症
定点当たり報告数は栃木県(8.6)、岐阜県(6.4)、愛知県(6.4)が多い。
PRSP感染症
定点当たり報告数は富山県(6.0)、千葉県(4.3)が突出して多く、富山・千葉県は
過去8カ月にわたり上位1、2位であった。ついで高知県(2.7)が多い。
薬剤耐性緑膿菌感染症
報告総数が52件にとどまるため、都道府県別定点当たり報告数の評価は困難である。
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◆結核サーベイランス月報 12月21日集計分
11月の新登録患者数は2,087人(男性1,343、女性744人)で、このうち活動性肺結核患者は1,708人(うち喀痰塗抹陽性者は769人)であった。都道府県・政令指定都市別の新登録患者数
は、東京都(275人)、大阪府(大阪市を除く)(136人)、大阪市(110人)、愛知県(名古屋市を除く)(100人)、千葉県(千葉市を除く)(97人)が多い。
また、別掲により集計されているマル初者数*は160人であった。
*マル初者…結核の感染が強く疑われるが発病はしておらず、発病予防のための内服を行っている者。
詳しいコメントは、結核研究所の結核発生動向調査結果報告(http://www.jata.or.jp/tbmr/tbmr.htm)をご覧ください。
また、2005年の結核発生動向調査年報が出されました。詳しくは、結核研究所ホームページ (http://www.jata.or.jp/rit/rj/data_tp.html)をご覧ください。
注目すべき感染症
◆ インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする呼吸器感染症であるが、「重くなり やすい疾患」で、一般の「かぜ症候群」とは分けて考えるべきある。温帯地域およびそれよりも緯度の高い地域では毎年冬季に大きな流行がみられ、日本を含めた北半球では1〜2月頃に、オーストラリアなどの南半球では7〜8月頃に流行のピークを迎える。また、熱帯地域では年間を通して、亜熱帯地域では雨季を中心に発生がみられる。日本では毎年12月末〜1月初旬に流行が始まり、その後急激に発生が増加し、1月最終週〜2月第1週に流行のピークを迎えることが 多い。国内の患者発生数は推定で、2004/05シーズンには約1,770万人(IASR, Vol. 26, No. 11, p287-288, 2005)、2005/06シーズンには約1,116万人(IASR, Vol. 27, No. 11, p293-294, 2006)とされている。
第36週以降、これまでに報告されたインフルエンザウイルスの分離については、B型18件(50.0%)、AH1(Aソ連)型13件(36.1%)、AH3(A香港)型5件(13.9%)の順となっている(図2)。
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1996/97シーズン以降の過去10シーズンでは、第50週の定点当たり報告数が0.3を下回っていたのは計3回あったが(2000/01シーズン:0.27、2001/02シーズン:0.22、2004/05シーズン:0.24)、これらの3シーズン共に流行開始は1月以降であり、ピークは第6週以降にみられている。しかし、流行開始が遅くても流行規模が小さくなるとは限らず、上記の2004/05シーズンでは流行の開始、ピーク共に例年よりも遅かったが、流行規模は過去10シーズン中で最大であった。今後とも、インフルエンザの発生動向には注意が必要である。
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図1. インフルエンザの年別・週別発生状況(1996年〜2006年第50週)
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図2. 2006/07シーズンにおけるインフルエンザウイルスの分離状況(2006年第36〜50週)
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◆ 感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は多種多様の病原体による疾患を包含する症候群であり、全国約3,000カ所の小児科定点から毎週報告がなされている。発生が増加するのは主に冬季であり、その大半はノロウイルスやロタウイルス等のウイルスが原因であると推測されている(IASR, Vol. 24. No. 12. p321-322)。例年、わが国の感染症発生動向調査による報告のピークは12月中旬以降となることが多く(図1)、その時期の報告、特に集団発生例の多くはノロウイルスによるものと推測される(http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph-kj.html)。
ノロウイルスの感染経路としてはこれまで、食中毒による経口感染がよく知られていたが、むしろ発病者や無症状病原体保有者との直接もしくは間接的接触や、発病者の嘔吐物や下痢便を介した飛沫感染等のヒト−ヒト感染による感染拡大が流行の原因となることが多いと思われる。ノロウイルスのヒト−ヒト間での感染力は非常に強い。ヒト−ヒト感染の予防法として重要であるのは、流水・石鹸による手洗いの徹底であり、また嘔吐物・下痢便の適切な処理と消毒である。嘔吐物や下痢便は残らずふき取った上で密封して破棄し、ふき取った跡は広めに塩素系消毒剤(濃度200 ppm以上)で消毒することが推奨されている(感染症情報センターホームページ「ノロウイルス感染症とその対応・予防」)。
感染性胃腸炎の2006年第50週の定点当たり報告数は22.8(報告数68,950)となり、第49週の値(22.2)を更に上回ったが、西日本では前週と比べて減少している地域も多くみられる。
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都道府県別の定点当たり報告数では、福井県(43.3)、愛媛県(36.1)、宮城県(33.7)、埼玉県(33.3)、長野県(31.7)、福島県(31.6)、神奈川県(31.3)、千葉県(30.3)、山口県(27.8)、新潟県(27.5)の順となっており、関東・東北地域での増加が目立っている(図2)。
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図1. 感染性胃腸炎の年別・週別発生状況(1996年〜2006年第50週)
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図2. 感染性胃腸炎の都道府県別報告状況(2006年第50週)
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感染性胃腸炎の流行は全国規模となり、現在ほぼピークを迎えつつあると考えられるが、今後とも、その発生動向には注意が必要である。
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