発生動向総覧
※2008年1月からの省令改正に伴い、疾病の追加および並び順を一部変更しました。
〈第14週コメント〉 4月9日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 242例 |
3類感染症: |
コレラ1例(感染地域:埼玉県)
細菌性赤痢2例(感染地域:インド2例)
腸管出血性大腸菌感染症16例(有症者10例、HUSなし)
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感染地域:福井県2例、愛知県2例、三重県2例、鹿児島県2例、北海道1例、千葉県1例、石川県1例、静岡県1例、大阪府1例、鳥取県1例、広島県1例、タイ1例
年齢群::2歳(1例)、3歳(1例)、4歳(1例)、8歳(1例)、10代(1例)、20代(4例)、30代(1例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(2例)、70代(1例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(4例)、O26 VT1(3例)、O157 VT2(3例)、O6 VT1(1例)、O26 VT1・VT2(1例)、O128 VT1(1例)、不明(3例)
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4類感染症: |
A型肝炎2例(感染地域:静岡県1例、三重県1例) デング熱1例(感染地域:タイ)
レジオネラ症10例(肺炎型8例、ポンティアック型2例)
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感染地域:茨城県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、静岡県1例、岐
阜県1例、兵庫県1例、奈良県1例(温泉)、鳥取県1例、
岡山県1例、国内(都道府県不明)1例
年齢群:50代(1例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(4例) |
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5類感染症: |
アメーバ赤痢9例(腸管アメーバ症7例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:大阪府2例、秋田県1例、栃木県1例、長崎県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)3例
感染経路:経口感染3例、性的接触3例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、不明3例 |
ウイルス性肝炎4例〔B型肝炎4例_感染経路:性的接触3例(同性間1例、異性間・同性間不明2例)、不明1例〕
クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
後天性免疫不全症候群14例(無症候13例、その他1例)
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感染地域:国内13例、ブラジル1例
感染経路:性的接触13例(異性間4例、同性間9例)、不明1例 |
ジアルジア症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)1例〕
梅毒3例(早期顕II期2例、無症候1例)
風しん5例(検査診断例1例、臨床診断例4例)
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感染地域:静岡県2例、埼玉県1例、広島県1例、福岡県1例
年齢群:5歳(1例)、8歳(1例)、15〜19歳(1例)、35〜39歳(1例)、50代(1例) |
麻しん221例〔麻しん(検査診断例53例、臨床診断例147例)、修飾麻しん(検査診断例21例)〕
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感染地域:国内221例
国内の多い感染地域:神奈川県63例、北海道34例、東京都26例、福岡県19例、千葉県12例、大阪府12例
年齢群:0歳(14例)、1歳(10例)、2歳(6例)、3歳(1例)、4歳(4例)、5〜9歳(23例)、10〜14歳(38例)、15〜19歳(43例)、20〜24歳(23例)、25〜29歳(31例)、30〜34歳(14例)、35〜39歳(7例)、40代(6例)、50代(1例)
累積報告数:5,421例〔麻しん(検査診断例1,476例、臨床診断例3,498例)、修飾麻しん(検査診断例447例)〕 |
(補)他に2008年第13週までに診断されたものの報告遅れとして、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、オウム病1例(感染地域:福岡県_感染源:インコ)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ギニア/セネガル)、急性脳炎3例〔ロタウイルス1例(1歳)、A型インフルエンザウイルス1例(78歳)、病原体不明1例(5歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔50代1例(死亡)、70代1例(死亡)〕、風しん4例〔検査診断例3例、臨床診断例1例.感染地域:神奈川県1例、岡山県1例、長崎県1例、国内(都道府県不明)1例.年齢群:1歳(1例)、20〜24歳(2例)、35〜39歳(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(8.8)、佐賀県(4.2)、長崎県(3.0)、宮崎県(2.7)、福岡県(2.2)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症は279例の報告があり、報告数は減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約81%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では佐賀県(0.87)、青森県(0.55)、石川県(0.55)、長崎県(0.55)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では鳥取県(3.2)、宮崎県(3.0)、富山県(2.8)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では宮崎(15.1)、福井県(14.3)、大分県(14.1)、石川県(13.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(4.2)、愛媛県(3.2)、福井県(2.9)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(1.47)、鳥取県(1.21)、鹿児島県(0.66)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では新潟県(0.82)、岩手県(0.63)、大分県(0.56)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では福井県(0.23)、千葉県(0.21)、岐阜県(0.13)、島根県(0.13)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では熊本県(0.31)、大分県(0.28)、山口県(0.27)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では秋田県(1.94)、佐賀県(1.70)、高知県(1.20)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福島県(2.43)、沖縄県(2.29)、群馬県(1.25)が多い。
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