発生動向総覧
※2008年5月12日からの法改正に伴い、疾病の名称および並び順を一部変更しました。
◆全数報告の感染症
〈第39週コメント〉 10月1日集計分
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核261例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例(感染地域:中国2例、カンボジア1例)
腸管出血性大腸菌感染症59例(有症者38例、HUS 1例)
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感染地域:国内58例、ベトナム1例
国内の多い感染地域:大阪府7例、熊本県6例、岩手県5例1)、東京都5例、石川県5例、埼玉県4例、千葉県4例
集団発生:幼稚園に関連 1)2カ所の幼稚園で、全例(第36〜38週の70例とともに)
年齢群:0歳(1例)、2歳(3例)、3歳(2例)、4歳(1例)、5歳(5例)、6歳(6例)、7歳(1例)、8歳(1例)、9歳(2例)、10代(8例)、20代(6例)、30代(5例)、40代(2例)、50代(6例)、60代(3例)、70代(5例)、80代(2例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(16例)、O157 VT2(19例)、O26 VT1(10例)、O103 VT1( 7例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1(1例)、O121 VT2(1例)、その他・不明(4例)
累積報告数:3,497例(有症者2,301例、うちHUS 63例、死亡6例)
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腸チフス2例(感染地域:バングラデシュ1例、インド/ネパール1例)
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4類感染症: |
A型肝炎1例(感染地域:カンボジア) つつが虫病1例(感染地域:長崎県) デング熱2例(感染地域:タイ1例、シンガポール1例) 日本紅斑熱5例(感染地域:熊本県2例、宮崎県2例、和歌山県1例)
日本脳炎1例 |
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感染地域:愛知県/奈良県
年齢群:50代
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ボツリヌス症1例(乳児ボツリヌス症_感染地域:岩手県)
マラリア3例 |
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熱帯熱2例_感染地域:ガーナ2例
三日熱1例_感染地域:タイ/インド
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レジオネラ症12例(肺炎型11例、ポンティアック型1例) |
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感染地域:静岡県2例、岩手県1例(温泉)、栃木県1例(温泉)、埼玉県1例(温泉)、神奈川県1例(温泉)、三重県1例、大阪府1例、兵庫県1例、福岡県1例(温泉)、国内(都道府県不明)2例
年齢群:40代(1例)、50代(2例)、60代(7例)、70代(1例)、80代(1例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:秋田県_感染原因:川) |
5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症5例、腸管及び腸管外アメーバ症5例) |
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感染地域:東京都1例、富山県1例、岐阜県1例、大阪府1例、兵庫県1例、和歌山県1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)2例、インドネシア1例
感染経路:経口感染2例、性的接触3例(同性間3例)、経口感染/性的接触(異性間)1例、不明4例
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ウイルス性肝炎1例〔B型肝炎_感染経路:性的接触(異性間)〕
急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:80代)
クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:70代)
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後天性免疫不全症候群17例(AIDS 4例、無症候11例、その他2例) |
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感染地域:国内15例、タイ1例、フランス1例
感染経路:性的接触15例(異性間4例、同性間11例)、不明2例
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梅毒5例(早期顕症I期1例、早期顕症II期3例、無症候1例)
破傷風1例(年齢群:80代)
風しん1例(検査診断例) |
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感染地域:東京都
年齢群:10代
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例4例、臨床診断例6例)、修飾麻しん(検査診断例2例)〕 |
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感染地域:国内12例
国内の感染地域:千葉県3例、大阪府2例、宮城県1例、茨城県1例、埼玉県1例、東京都1例、愛媛県1例、都道府県不明2例
年齢群:0歳(2例)、2歳(1例)、4歳(1例)、5〜9歳(2例)、10〜14歳(1例)、20〜24歳(2例)、60代(2例)、80代(1例)
累積報告数:10,810例〔麻しん(検査診断例3,109例、臨床診断例6,718例)、修飾麻しん(検査診断例983例)〕
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(補)また、2008年第38週までに診断されたものの報告遅れとして、コレラ1例(感染地域:インド/ネパール)、細菌性赤痢2例(感染地域:インド2例)、腸チフス1例(感染地域:インドネシア)、日本紅斑熱1例(感染地域:鹿児島県)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:スーダン)、ライム病1例(感染地域:神奈川県)、レプトスピラ症1例(感染地域:東京都.感染原因:不明)、急性脳炎2例〔病原体不明2例(0歳1例、2歳1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔50代(1例.死亡)、70代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanC_菌検出検体:胆汁)、風しん1例(検査診断例.感染地域:京都府.年齢群:20〜24歳)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患によ
り小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000カ所)、眼科定点(約600カ所)、基
幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。

インフルエンザ:定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(0.34)、香川県(0.06)、千葉県(0.05)が多い。 小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症は1,182例の報告があり、報告数は増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第35週以降減少が続いている。都道府県別では宮崎県(1.03)、鹿児島県(0.69)、新潟県(0.67)、大分県(0.67)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では鳥取県(2.74)、埼玉県(1.54)、千葉県(1.46)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では大分県(5.4)、富山県(4.7)、宮崎県(4.5)、が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(1.33)、山形県(1.03)、群馬県(0.89)、広島県(0.89)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では新潟県(4.3)、熊本県(3.7)、北海道(2.2)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は第36週以降減少が続いている。都道府県別では鳥取県(0.16)、岐阜県(0.13)、山形県(0.10)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では新潟県(0.20)、長野県(0.13)、秋田県(0.09)、千葉県(0.09)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では山形県(1.77)、北海道(1.54)、新潟県(1.51)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(1.94)、高知県(1.93)、佐賀県(1.35)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では福島県(1.86)、沖縄県(1.29)、埼玉県(1.00)が多い。
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