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発生動向総覧
〈第5週コメント〉 2月10日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 265例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢4例(感染地域:インドネシア2例、ベトナム1例、ネパール1例)
腸管出血性大腸菌感染症22例(有症者14例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内22例
国内の感染地域:東京都5例、神奈川県3例、福岡県2例、山形県1例、埼玉県1例、福井県1例、愛知県1例、大阪府1例、不明7例
年齢群:1歳(1例)、3歳(2例)、4歳(2例)、6歳(2例)、8歳(1例)、10代(5例)、20代(3例)、30代(2例)、50代(1例)、60代(2例)、80代(1例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2( 16例)、O157 VT2( 2例)、O128 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(1例)
累積報告数:116例(有症者74例、うちHUS 3例.死亡なし)
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4類感染症: |
A型肝炎5例〔感染地域:岐阜県1例、大阪府1例、山口県1例、長崎県1例、国内(都道府県不明)1例〕
つつが虫病1例(感染地域:兵庫県) デング熱3例(感染地域:フィリピン2例、インドネシア1例)
ライム病1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕
レジオネラ症6例(肺炎型6例)
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感染地域:新潟県1例、富山県1例(温泉)、岐阜県1例、静岡県1例(温泉)、兵庫県1例、台湾1例(温泉)
年齢群:60代(1例)、70代(2例)、80代(3例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢8例(腸管アメーバ症7例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:愛知県2例、千葉県1例、神奈川県1例、広島県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例
感染経路:性的接触1例(同性間)、不明7例
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ウイルス性肝炎2例〔C型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、不明1例〕
急性脳炎3例
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インフルエンザウイルスAH1pdm 2例_年齢群:1歳(1例)、4歳(1例)
インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:7歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例
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孤発性プリオン病古典型1例、孤発性プリオン病その他1例
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 3例、無症候12例、その他1例)
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感染地域:国内16例
感染経路:性的接触15例(異性間2例、同性間13例)、不明1例
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梅毒2例(晩期顕症1例、無症候1例)
破傷風1例(年齢群:90代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:壊死皮膚組織)
風しん2例(臨床診断例2例)
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感染地域:神奈川県1例、兵庫県/イラン1例
年齢群:4歳(1例)、5〜9歳(1例)
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麻しん9例〔麻しん(臨床診断例3例、検査診断例2例)、修飾麻しん(検査診断例4例)〕
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感染地域:国内7例、フィリピン2例
国内の感染地域:神奈川県2例、茨城県1例、埼玉県1例、京都府1例、国内(都道府県不明)2例
年齢群:1歳(4例)、3歳(1例)、5〜9歳(1例)、10〜14歳(2例)、15〜19歳(1例)
累積報告数:40例〔麻しん(検査診断例16例、臨床診断例10例)、修飾麻しん(検査診断例14例)
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(補)他に2010年第4週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例(感染地域:ラオス)、マラリア1例〔熱帯熱_感染地域:アフリカ(国不明)〕、レジオネラ症2例〔感染地域:新潟県1例(温泉)、山梨県1例(温泉)〕、急性脳炎10例〔インフルエンザウイルスAH1pdm 3例(3歳1例、4歳1例_死亡、5歳1例)、インフルエンザウイルスA型3例(10代1例、50代1例、60代1例)、ヒトヘルペスウイルス1例(60代)、病原体不明3例(1歳1例、5歳1例、60代1例)〕、髄膜炎菌性髄膜炎1例〔60代、感染地域:国内(都道府県不明)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:尿、遺伝子型:不明1例_菌検出検体:胆汁)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山梨県(10.70)、福井県(10.53)、沖縄県(10.12)、埼玉県(7.61)、静岡県(7.27)、新潟県(6.06)、愛知県(5.93)、福島県(5.83)、三重県(5.50)、千葉県(5.39)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は4,511例と減少した。年齢別では、1歳以下の報告数が全体の約65%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は微減した。都道府県別では宮崎県(0.56)、鹿児島県(0.42)、佐賀県(0.35)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第1週以降増加が続いている。都道府県別では山形県(4.0)、鳥取県(3.8)、富山県(3.2)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では宮崎県(24.0)、愛媛県(23.7)、鹿児島県(22.9)、島根県(20.7)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(4.8)、沖縄県(3.5)、佐賀県(2.6)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では福井県(1.00)、山形県(0.73)、広島県(0.68)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では青森県(0.36)、神奈川県(0.26)、長崎県(0.25)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では鳥取県(0.11)、山口県(0.08)、千葉県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では佐賀県(0.26)、熊本県(0.17)、大分県(0.17)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(3.79)、山形県(1.50)、奈良県(1.40)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では富山県(1.80)、宮城県(1.17)、愛媛県(1.17)が多い。
注目すべき感染症
◆ インフルエンザ
インフルエンザ(Influenza)は、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、毎年世界中で流行がみられている。2009年4月にその存在が明らかとなった新型インフルエンザA/H1N1の臨床像は、従来の季節性インフルエンザとほぼ同様であり、罹患者の大半は合併症なく治癒するといわれているが、肺炎やインフルエンザ脳症を併発して重症化する場合がある。特に肺炎は、急速に進行する重症のウイルス性肺炎を起こす場合が多く、喘息や慢性閉塞性肺疾患等の呼吸器疾患の存在が急激な悪化と関連しているといわれている〔Clinical features of severe cases of pandemic influenza: Pandemic(H1N1)2009 briefing note 13, Global Alertand Response, WHO, Oct. 16, 2009;http://www.who.int/csr/disease/swineflu/notes/h1n1_clinical_features_20091016/en/index.html〕。
北半球の殆どの国々では、新型インフルエンザの活動性の減少が続いている。流行のピークが遅く、最も活動性のある地域は北アフリカ、南および東アジアである。東アジアでは、まだ新型インフルエンザの流行は続いているものの、全体的な活動性は殆どの地域で低下してきている。中国では、新型インフルエンザウイルスと季節性インフルエンザウイルスの両方の流行が続いているが、数週間前からは季節性のB型インフルエンザウイルスが優勢になってきている。韓国では、インフルエンザ様疾患患者の発生レベルが非流行期の水準に近くなってきている(Pandemic(H1N1)2009 - update 87:http://www.who.int/csr/don/2010_02_12/en/index.html)。
感染症発生動向調査では、全国約5,000カ所(小児科定点約3,000、内科定点約2,000)のインフルエンザ定点からの報告に基づいてインフルエンザの発生動向を分析している。本サーベイランスは原則的に臨床診断によるものであり、最近の国内のインフルエンザウイルス検出状況を考慮すれば、現在報告されているインフルエンザ患者発生の殆どは新型インフルエンザによるものであると推定される。
2010年第5週のインフルエンザの定点当たり報告数は4.26(報告数20,481)となり、2週連続で減少した(図1)。定点当たり報告数は、都道府県別では山梨県(10.70)、福井県(10.53)、沖縄県(10.12)、埼玉県(7.61)、静岡県(7.27)、新潟県(6.06)、愛知県(5.93)、福島県(5.83)、三重県(5.50)、千葉県(5.39)の順となっている。定点当たり報告数は、秋田県を除く46都道府県では前週よりも減少がみられ、10.00を超えているのは3県となった(図2)。
定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数の推計値は約22万人(暫定値)と減少し、第28週以降これまでの累積の推計受診患者数は約2,028万人(95%信頼区間:2,008万人〜2,048万人)(暫定値)となった(図3)。性別では男性約1,048万人(51.7%)、女性約980万人(48.3%)であり、年齢群別では5〜9歳約511万人(25.2%)10〜14歳約471万人(23.3%)、15〜19歳約278万人(13.7%)、0〜4歳約224万人(11.1%)、20〜29歳約215万人(10.6%)、30〜39歳約151万人(7.5%)の順となっている(図4)。40代、50代は横ばいであるが、その他の年齢群は全て前週よりも減少した(図5)。但し、推計受診患者数は、受診患者数の多い医療機関がより多く選定されている傾向があることなどから、真の受診患者数より過大であると考えられている。この点を踏まえ、推計受診患者数についてはあくまで参考値として理解していく必要がある。
患者報告数が増加し始めた2009年第28週以降では、2010年第5週までに、全国の地方衛生研究所から26,029件のインフルエンザウイルスの検出が報告され、AH1亜型(Aソ連型)18件(0.07%)、AH3亜型(A香港型)146件(0.56%)、B型11件(0.04%)、AH1pdm(新型インフルエンザウイルス)25,854件(99.33%)とインフルエンザウイルスの検出報告数の大半をAH1pdmが占めている。また、2010年に入っても第1〜5週までの5週間で検出・報告された1,092検体中、AH1亜型0件、AH3亜型0件、B型5件(0.46%)、AH1pdm 1,087件(99.54%)と殆どがAH1pdmである状態が継続しており、現在国内で発生しているインフルエンザの殆どは新型インフルエンザによるものであると推定される状態が続いている(図6、および感染症情報センターホームページ:http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin1.gif 参照)。
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図1. インフルエンザの年別・週別発生状況(2000〜2010年第5週) |
図2. インフルエンザの都道府県別定点当たり報告数の推移(2010年第3〜5週) |
図3. インフルエンザ推計受診患者数(暫定値)週別推移(2009年第28週〜2010年第5週) |
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図4. インフルエンザ推計受診患者数(暫定値)の年齢群別割合(2009年第28週〜2010年第5週) |
図5. インフルエンザ推計受診患者数(暫定値)の年齢群別推移(2009年第36週〜2010年第5週) |
図6. インフルエンザウイルス検出報告割合(2009年第28週〜2010年第5週) |
定点からの報告数は、2009年第48週をピークに減少し続け、2010年第3週に一旦やや増加したものの、第5週は第4週に続いて再び減少した。秋田県を除く国内の全ての都道府県で減少がみられており、推計受診患者数をみても、大半の年齢群で減少がみられ、増加した年齢群はなかった。国内の新型インフルエンザの流行は、減少傾向が続いているが、まだ各地域における散発的な流行は存在している。引き続き、季節性も含めたインフルエンザの発生動向には注意が必要であると思われる。
◆ 感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は多種多様の原因によるものを包含する症候群名であるが、全国約3,000カ所の小児科定点からの患者発生報告数が増加するのは冬季であり、その大半はノロウイルスやロタウイルス等のウイルス感染を原因とするものであると推測されている(IASR, Vol 28. No 10.p277-278 表1参照)。また、患者発生のピークは例年12月中となることが多く(図1)、同時期の感染性胃腸炎の、特に集団発生例の原因の多くはノロウイルスによるものであると考えられてきた(感染症情報センターホームページhttp://idsc.nih.go.jp/iasr/noro.html 参照)。
ノロウイルス感染症の潜伏期間は数時間〜数日(平均1〜2日)で、主な症状は嘔気・嘔吐及び下痢であり、嘔吐・下痢は1日数回から多いときには10回以上のこともある。しかし、症状持続期間は数時間〜数日(平均1〜2日)と比較的短く、以前から他の疾病がある等の要因がない限りは、重症化して長期にわたり入院を要することは少ない。また、発熱の頻度は高くない。治療では特効薬はなく、対症療法となるが、最も重要なことは水分補給によって脱水を防ぐことである。
ノロウイルスの感染経路としては、以前は食中毒としての経口感染がよく知られていたが、患者や無症状病原体保有者との直接もしくは間接的接触による接触感染や、患者の嘔吐物や下痢便を介した飛沫感染等のヒト−ヒト感染があり、その感染力は非常に強い。また、2006年12月の東京都豊島区のホテルにおいて発生した集団感染事例のように、「吐物や下痢便の処理が適切に行われなかったために残存したウイルスを含む小粒子が、掃除などの物理的刺激によって舞い上がり、それを間近とは限らない場所で吸引し、経食道的に嚥下して消化管へ至る感染経路」である「塵埃感染」が発生する場合がある(感染症情報センターホームページ「ノロウイルスの感染経路」:http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/0702keiro.html 参照)。ノロウイルスの感染予防には、流水・石けんによる手洗いの励行と吐物や下痢便の適切な処理がきわめて重要である(感染症情報センターホームページ「家庭等一般の方々へ」:http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/taio-a.html、「医療従事者・施設スタッフ用」:http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/taio-b.html参照)。
感染症発生動向調査によると、小児科定点からの感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、2009年は例年急増が見られる第45週以降において過去の報告数の水準よりも低い状態が続いていたが、2010年に入ると一転して、例年よりも多い報告数となっている。2010年第5週の定点当たり報告数は13.9(報告数42,173)となり、前週の報告数(定点当たり報告数14.3、報告数43,403)をやや下回ったものの、依然として過去5年間の同時期と比較してかなり多い状態である(図1)(本号4、5ページグラフ参照)。都道府県別では宮崎県(24.0)、愛媛県(23.7)、鹿児島県(22.9)、島根県(20.7)、山口県(19.8)、大分県(19.6)、岡山県(19.3)と中国、四国、九州地域で多いところが目立っているが、東日本でも全国の定点当たり報告数を上回っているところは少なくない(図2)。2010年第1〜5週の累積報告数は185,715(定点当たり累積報告数61.3)であり、年齢群別では0〜1歳41,049(22.1%)、2〜3歳37,515(20.2%)、4〜5歳31,209(16.8%)の順であり、5歳以下で全報告数の60%前後を、7歳以下で70%以上を占めている(図3)のは例年と同様である。
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図1. 感染性胃腸炎の年別・週別発生状況(2000〜2010年第5週) |
図2. 感染性胃腸炎の都道府県別報告状況(2010年第5週) |
図3. 感染性胃腸炎の年齢群別割合(2010年第1〜5週) |
冬季の感染性胃腸炎の主な原因ウイルスとしてはノロウイルス、ロタウイルスがあげられるが、2010年第1〜5週の全国の衛生研究所からの検出報告数はノロウイルス236件、ロタウイルス15件(2010年2月11日現在)であり、ノロウイルスが大きく上回っている状態が続いている(感染症情報センターホームページ:http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph-kj.html 参照)。感染性胃腸炎の発生動向の推移には、今後とも注意が必要である。
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