発生動向総覧
〈第30週コメント〉 8月4日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 285例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢1例
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菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:ニジェール
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腸管出血性大腸菌感染症129例(有症者94例、うちHUS 4例) |
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感染地域:国内129例
国内の多い感染地域:福岡県15例、愛知県9例、岩手県8例、三重県8例、北海道6例、神奈川県6例、京都府6例、東京都5例、沖縄県5例、埼玉県4例、秋田県3例、千葉県3例、長野県3例、兵庫県3例、佐賀県3例、宮崎県3例、鹿児島県3例、茨城県2例、群馬県2例、山梨県2例、大阪府2例、岡山県2例、大分県2例
年齢群:0歳(2例)、1歳(4例)、2歳(5例)、3歳(11例)、4歳(8例)、5歳(2例)、6歳(4例)、7歳(4例)、8歳(2例)、9歳(3例)、10代(21例)、20代(20例)、30代(13例)、40代(10例)、50代(7例)、60代(8例)、70代(4例)、80代(1例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(62例)、O157 VT2(18例)、O26 VT1(15例)、O157 VT不明(7例)、O157 VT1(5例)、O103 VT1(4例)、O121 VT2(4例)、O26 VT不明(2例)、O91 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O111 VT1(1例)、O124 VT1(1例)、O145 VT1・VT2(1例)、O145 VT2(1例)、その他・不明(6例)
累積報告数:1,712例(有症者1,099例、うちHUS 40例.死亡2例)
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4類感染症: |
A型肝炎4例〔感染地域:広島県1例、高知県1例、国内(都道府県不明)1例、タイ1例〕
つつが虫病1例(感染地域:新潟県) デング熱4例(感染地域:タイ2例、インドネシア1例、中国/ベトナム1例)
日本紅斑熱2例(感染地域:千葉県1例、愛媛県1例)
マラリア1例(卵形_感染地域:ザンビア)
レジオネラ症26例(肺炎型25例、ポンティアック型1例)
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感染地域:福島県2例(うち温泉1例)、埼玉県2例、石川県2例、愛知県2例、京都府2例、宮城県1例、秋田県1例(温泉)、山形県1例、群馬県1例、千葉県1例、富山県1例、長野県1例(温泉)、三重県1例、滋賀県1例、兵庫県1例、和歌山県1例、岡山県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)3例
年齢群:40代(3例)、50代(8例)、60代(5例)、70代(6例)、80代(3例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:愛知県2例、福岡県2例、兵庫県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例、中国(香港)1例、フィリピン1例、米国(グアム)1例、東南アジア(国不明)1例
感染経路:性的接触3例(異性間2例、異性・同性間不明1例)、経口感染4例、その他・不明4例
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ウイルス性肝炎1例(B型_感染経路:不明)
急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:3歳)
クリプトスポリジウム症1例(感染地域:東京都)
クロイツフェルト・ヤコブ病5例(孤発性プリオン病古典型5例)
後天性免疫不全症候群17例(AIDS 5例、無症候10例、その他2例)
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感染地域:国内16例、ケニア1例
感染経路:性的接触15例(異性間2例、同性間12例、異性間/同性間1例)、不明2例
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梅毒9例(早期顕症I期2例、早期顕症II期2例、無症候5例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例
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遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:胆汁
遺伝子型:VanA/VanB 1例_菌検出検体:喀痰
遺伝子型:不明1例_菌検出検体:血液
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風しん1例(検査診断例)
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感染地域:神奈川県
年齢群:25〜29歳
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例1例)、修飾麻しん(検査診断例3例)〕
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感染地域:国内6例
国内の感染地域:青森県1例、福島県1例、東京都1例、岐阜県1例、国内(都道府県不明)2例
年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、3歳(1例)、30〜34歳(1例)、70代(1例)
累積報告数:326例〔麻しん(検査診断例117例、臨床診断例98例)、修飾麻しん(検査診断例111例)
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(補)他に2010年第29週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域_感染源:北海道2例_レバー(動物種不明)/ホッキ貝/ホヤ貝/つぶ貝2例〕、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、マラリア2例(三日熱1例_感染地域:インド、卵形1例_感染地域:カメルーン)、レジオネラ症1例〔感染地域:山形県(温泉)〕、急性脳炎3例〔単純ヘルペスウイルス1例(50代)、病原体不明2例(4歳、9歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代.死亡)、風しん1例(臨床診断例.感染地域:広島県.年齢群:1歳)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では沖縄県(0.60)、岐阜県(0.08)、山形県(0.06)、三重県(0.06)、福岡県(0.06)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は173例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では大分県(1.17)、富山県(1.11)、長野県(0.98)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別では福井県(2.41)、鳥取県(2.11)、石川県(1.52)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(7.1)、大分県(7.0)、福井県(5.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別では岩手県(2.05)、高知県(1.70)、山口県(1.61)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では新潟県(10.4)、福井県(7.7)、群馬県(6.5)、高知県(6.5)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は第27週以降減少が続いている。都道府県別では秋田県(1.00)、長崎県(0.95)、福井県(0.77)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では栃木県(0.15)、新潟県(0.11)、鳥取県(0.11)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では新潟県(9.4)、山形県(9.1)、宮城県(8.8)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福島県(3.60)、山口県(3.33)、和歌山県(3.13)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では埼玉県(2.11)、群馬県(1.75)、佐賀県(1.17)が多い。
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