発生動向総覧
〈第38週コメント〉 9月29日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 197例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢9例
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菌種:S. flexneri (B群)3例_感染地域:国内(都道府県不明)1例、ミャンマー1例、インド1例
菌種:S. sonnei (D群)6例_感染地域:中国3例、フィリピン1例、
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腸管出血性大腸菌感染症102例(有症者71例、うちHUS 3例) |
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感染地域:国内102例
国内の多い感染地域:滋賀県11例、鹿児島県11例、千葉県9例、岩手県8例、東京都7例、愛知県5例、北海道3例、宮城県3例、京都府3例、福島県2例、石川県2例、山梨県2例、岐阜県2例、
三重県2例、福岡県2例、大分県2例
年齢群:0歳(5例)、1歳(8例)、2歳(6例)、3歳(6例)、4歳(1例)、5歳(1例)、6歳(1例)、7歳(4例)、8歳(1例)、9歳(2例)、10代(16例)、20代(18例)、30代(12例)、40代(4例)、50代(7例)、60代(4例)、70代(4例)、80代(2例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(45例)、O26 VT1(21例)、O157 VT2(9例)、O157 VT1(5例)、O111 VT1(4例)、O91 VT1(3例)、O157 VT不明(3例)、O103 VT1(2例)、O121 VT2(2例)、O111 VT不明(1例)、O115 VT1(1例)、O128 VT不明(1例)、O145 VT1・VT2(1例)、O145 VT2(1例)、O145 VT不明(1例)、その他・不明(2例)
累積報告数:3,350例(有症者2,229例、うちHUS 71例.死亡4例)
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4類感染症: |
A型肝炎2例(感染地域:神奈川県1例、モンゴル1例)
エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)
デング熱9例
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感染地域:インド3例、タイ2例、ラオス2例、ベトナム1例、カンボジア1例
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日本紅斑熱1例(感染地域:熊本県)
ライム病1例(感染地域:青森県)
レジオネラ症14例(肺炎型14例)
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感染地域:滋賀県2例、和歌山県2例(うち1例温泉)、北海道1例、山形県1例、福島県1例、埼玉県1例、千葉県1例、新潟県1例(温泉)、山梨県1例(温泉)、大阪府1例(温泉)、兵庫県1例(温泉)、岡山県1例
年齢群:50代(6例)、60代(2例)、70代(4例)、80代(2例)
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レプトスピラ症2例〔感染地域:沖縄県2例_感染源:川(1例)、湧水(1例)〕
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5類感染症: |
アメーバ赤痢4例(腸管アメーバ症3例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:広島県2例、北海道1例、国内(都道府県不明)1例
感染経路:性的接触3例(異性間2例、異性・同性間不明1例)、その他・不明1例
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後天性免疫不全症候群11例(AIDS 4例、無症候7例)
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感染地域:国内9例、タイ1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触9例(異性間2例、同性間4例、異性/同性間3例)、不明2例
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ジアルジア症1例(感染地域:インド)
梅毒7例(早期顕症II期2例、無症候5例)
破傷風1例(年齢群:60代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症4例
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遺伝子型:VanC 3例_菌検出検体:血液3例
遺伝子型:不明1例_菌検出検体:胆汁
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麻しん3例〔麻しん(検査診断例2例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:国内3例
国内の感染地域:神奈川県2例、国内(都道府県不明)1例
年齢群:10〜14歳(1例)、15〜19歳(1例)、25〜29歳(1例)
累積報告数:385例〔麻しん(検査診断例136例、臨床診断例109例)、修飾麻しん(検査診断例140例)〕
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(補)他に2010年第37週までに診断されたものの報告遅れとして、デング熱2例(感染地域:インドネシア1例、インド1例)、日本紅斑熱2例(感染地域:兵庫県1例、和歌山県1例)、マラリア1例(三日熱_感染地域:パキスタン)、レプトスピラ症1例(感染地域:宮崎県_感染原因:農作業)、急性脳炎3例〔アデノウイルス1例(1歳)、病原体不明2例(0歳、1歳)〕、クリプトスポリジウム症1例(感染地域:トルコ)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanC_菌検出検体:胆汁)、風しん1例(検査診断例.感染地域:国外(国不明).年齢群:10〜14歳)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は微減した。都道府県別では沖縄県(0.74)、福島県(0.10)、大分県(0.10)、徳島県(0.08)、佐賀県(0.08)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は715例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約71%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では高知県(1.00)、広島県(0.94)、石川県(0.76)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では石川県(1.48)、鳥取県(1.47)、福井県(1.09)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では大分県(5.4)、宮崎県(5.1)、福井県(4.8)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(1.64)、徳島県(1.33)、和歌山県(1.10)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では富山県(1.76)、石川県(1.69)、北海道(1.55)、福井県(1.55)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では福井県(0.86)、福岡県(0.86)、長崎県(0.61)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(0.16)、沖縄県(0.15)、福井県(0.09)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では青森県(0.88)、島根県(0.83)、新潟県(0.79)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では島根県(3.52)、佐賀県(2.61)、和歌山県(2.35)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(1.71)、青森県(1.33)、埼玉県(1.33)が多い。
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