発生動向総覧
〈第40週コメント〉 10月13日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 265例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢10例
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菌種:S. flexneri (B群)4例_感染地域:東京都1例、ブラジル2例、インドネシア1例
菌種:S. sonnei (D群)6例_感染地域:国内(都道府県不明)1例、中国1例、インドネシア1例、パキスタン1例、エジプト1例、エジプト/ヨルダン1例
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腸管出血性大腸菌感染症92例(有症者58例、うちHUS 5例) |
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感染地域:国内91例、中国1例
国内の多い感染地域:福岡県10例、愛知県7例、熊本県7例、鹿児島県7例、東京都6例、宮城県5例、滋賀県5例、千葉県4例、広島県4例、香川県4例、岩手県3例、埼玉県3例、北海道2例、秋田県2例、福島県2例、神奈川県2例、長野県2例、大阪府2例
年齢群:0歳(2例)、1歳(5例)、2歳(8例)、3歳(4例)、4歳(4例)、5歳(6例)、6歳(2例)、7歳(4例)、8歳(1例)、9歳(1例)、10代(11例)、20代(8例)、30代(12例)、40代(10例)、50代(6例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(3例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(25例)、O157 VT2(22例)、O26 VT1(11例)、O111 VT1(6例)、O91 VT1(5例)、O26 VT1・VT2(3例)、O26 VT不明(2例)、O103 VT1(2例)、O157 VT1(2例)、O157 VT不明(2例)、O63 VT2(1例)、O119 VT不明(1例)、その他・不明(10例)
累積報告数:3,598(有症者2,392例、うちHUS 78例.死亡4例)
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腸チフス1例(感染地域:インド)
パラチフス1例(感染地域:ネパール)
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4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:ホルモン焼肉)
つつが虫病1例(感染地域:新潟県)
デング熱9例
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感染地域:タイ3例、インド3例、フィリピン1例、カンボジア1例、バングラデシュ1例
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日本紅斑熱1例(感染地域:和歌山県)
日本脳炎1例(年齢:6歳_感染地域:山口県)
レジオネラ症11例(肺炎型11例)
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感染地域:茨城県1例、埼玉県1例、岐阜県1例、愛知県1例、奈良県1例(温泉)、鳥取県1例(温泉)、福岡県1例、国内(都道府県不明)4例
年齢群:30代(1例)、40代(1例)、50代(4例)、60代(4例)、80代(1例)
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レプトスピラ症3例
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感染地域:沖縄県2例_感染源:川1例、淡水1例
感染地域:群馬県1例_感染源:ネズミ
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症8例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例)
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感染地域:福島県1例、埼玉県1例、千葉県1例、山口県1例、国内(都道府県不明)3例、中国/韓国1例、国外(国不明)1例、国内(都道府県不明)/ポルトガル1例
感染経路:経口感染3例、性的接触1例(同性間)、その他・不明6例
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ウイルス性肝炎1例(C型_感染経路:不明)
クロイツフェルト・ヤコブ病2例(孤発性プリオン病古典型2例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:90代)
後天性免疫不全症候群13例(AIDS 1例、無症候11例、その他1例)
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感染地域:国内11例、国外1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触11例(異性間5例、同性間6例)、性的接触(同性間)/静注薬物使用1例、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:インドネシア)
梅毒12例(早期顕症I期2例、早期顕症II期5例、無症候5例)
破傷風2例〔年齢群:80代(2例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:VanC_検出検体:血液
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:国内2例
国内の感染地域:東京都2例
年齢群:5〜9歳(1例)、35〜39歳(1例)
累積報告数:396例〔麻しん(検査診断例139例、臨床診断例112例)、修飾麻しん(検査診断例145例)〕
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(補)他に2010年第39週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例(感染地域:モロッコ)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱3例(感染地域:インドネシア2例、インド1例)、日本紅斑熱2例(感染地域:和歌山県1例、宮崎県1例)、マラリア2例(熱帯熱1例_感染地域:ブルキナファソ、三日熱1例_感染地域:インドネシア)、レジオネラ症1例〔感染地域:三重県(温泉)〕、急性脳炎3例〔RSウイルス1例(0歳)、ヒトヘルペスウイルス6型1例(1歳)、麻疹ウイルス1例(70代)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例〔60代(1例.死亡)、70代(2例.うち死亡1例)、80代(1例.死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子:VanA_菌検出検体:尿)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(1.16)、岩手県(0.58)、福岡県(0.41)、香川県(0.32)、茨城県(0.22)、北海道(0.21)、岐阜県(0.19)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,057例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では石川県(1.21)、高知県(0.67)、広島県(0.60)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では石川県(2.66)、福井県(1.77)、宮城県(1.68)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では大分県(6.5)、福井県(6.2)、宮崎県(5.2)が多い。水痘の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では福井県(1.91)、徳島県(1.17)新潟県(1.13)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では岩手県(1.58)、富山県(1.45)、福島県(1.42)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では福岡県(0.93)、熊本県(0.75)、福井県(0.68)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では沖縄県(0.32)、広島県(0.15)、千葉県(0.09)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では滋賀県(0.69)、北海道(0.41)、宮城県(0.41)、愛媛県(0.41)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では和歌山県(3.03)、新潟県(2.85)、兵庫県(2.23)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では福島県(3.00)、埼玉県(2.78)、青森県(2.00)が多い。
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