発生動向総覧
〈第13週コメント〉 4月6日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 328例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢2例
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菌種:S. boydii (C群)1例_感染地域:インド
S. sonnei (D群)1例_感染地域:東京都
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腸管出血性大腸菌感染症4例(有症者3例、うちHUS なし)
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感染地域:国内4例
国内の感染地域:岩手県1例、兵庫県1例、福岡県1例、宮崎県1例
年齢群:5歳(1例)、20代(2例)、50代(1例)
血清型・毒素型:O91 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、O157 VT2(1例)
累積報告数:180例(有症者98例、うちHUS 4例.死亡1例)
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4類感染症: |
A型肝炎2例(感染地域:埼玉県1例、広島県1例)
オウム病3例
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感染地域:大阪府2例、国内(都道府県不明)1例
感染源:セキセイインコ3例
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つつが虫病1例(感染地域:マレーシア) デング熱1例(感染地域:ベトナム) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ギニア)
レジオネラ症8例(肺炎型6例、ポンティアック型1例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:岩手県1例(津波に関連)、茨城県1例、石川県1例、京都府1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)3例
年齢群:2歳(1例)、40代(1例)、60代(1例)、70代(1例)、80代(3例)、90代(1例)
* 震災以降、被災地での津波に関連した感染例が計4例(岩手県2例、宮城県2例)報告されている。年齢は、2歳、30代、60代、70代各1例である。
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5類感染症: |
アメーバ赤痢6例(腸管アメーバ症6例)
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感染地域:東京都1例、神奈川県1例、国内(都道府県不明)2例、韓国1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触2例(異性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染1例、その他・不明3例
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ウイルス性肝炎2例
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B型1例_感染経路:不明
C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、6歳(1例)〕
クリプトスポリジウム症1例(感染地域:東京都)
クロイツフェルト・ヤコブ病3例例(孤発性プリオン病古典型3例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔年齢群:50代(1例)、60代(1例)〕
後天性免疫不全症候群6例(AIDS 4例、無症候2例)
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感染地域:国内4例、セネガル1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触4例(異性間2例、同性間1例、異性/同性間1例)、不明2例
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ジアルジア症2例(感染地域:ネパール1例、マダガスカル1例)
梅毒10例(早期顕症I期3例、早期顕症II期2例、無症候5例)
風しん4例(検査診断例4例)
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感染地域:埼玉県1例、国内(都道府県不明)1例、ベトナム/中国1例、タイ/ベトナム/ラオス1例
年齢群:20〜24歳(1例)、25〜29歳(1例)、40代(2例)
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麻しん7例〔麻しん(検査診断例5例、臨床診断例1例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:国内7例
国内の感染地域:青森県1例、東京都1例、愛知県1例、山口県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例
年齢群:1歳(2例)、5〜9歳(1例)、15〜19歳(1例)、20〜24歳(2例)、40代(1例)
累積報告数:93例〔麻しん(検査診断例49例、臨床診断例26例)、修飾麻しん(検査診断例18例)〕
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(補)他に2011年第12週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例〔感染地域(感染源):北海道(不明)〕、エキノコックス症1例(単包条虫_感染地域:パキスタン)、ライム病1例(感染地域:シリア/ヨルダン)、急性脳炎2例〔ロタウイルス1例(7歳)、病原体不明1例(10代)〕、風しん2例〔検査診断例1例、臨床診断例1例.感染地域:東京都1例、神奈川県1例.年齢群:10〜14歳(1例)、20〜24歳(1例)〕などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(26.41)、大分県(25.67)、石川県(21.10)、福岡県(19.34)、高知県(18.35)、山口県(17.51)、広島県(17.23)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は627例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第10週以降減少が続いている。都道府県別では福井県(1.27)、佐賀県(0.87)、兵庫県(0.86)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では石川県(6.2)、宮崎県(5.2)、福井県(4.5)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(17.8)、鹿児島県(15.3)、熊本県(13.8)が多い。水痘の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では沖縄県(4.35)、宮崎県(3.17)、鹿児島県(2.93)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(1.44)、和歌山県(0.55)、高知県(0.50)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では石川県(2.45)、山形県(1.87)、宮崎県(1.83)、佐賀県(1.70)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では広島県(0.14)、鳥取県(0.11)、福岡県(0.11)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(0.26)、滋賀県(0.19)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では長野県(4.73)、香川県(3.70)、鳥取県(2.95)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(3.57)、埼玉県(1.44)が多い。
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