発生動向総覧
〈第14週コメント〉 4月13日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 320例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症13例(有症者11例、うちHUS なし)
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感染地域:国内13例
国内の感染地域:東京都3例、宮城県1例、埼玉県1例、石川県1例、京都府1例、大阪府1例、兵庫県1例、熊本県1例、宮崎県1例、不明2例
年齢群:2歳(1例)、4歳(1例)、5歳(3例)、10代(2例)、20代(4例)、40代(1例)、50代(1例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(5例)、O26 VT1・VT2(2例)、O26 VT1(2例)、O157 VT2(2例)、その他・不明(2例)
累積報告数:194例(有症者110例、うちHUS 4例.死亡1例)
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パラチフス1例(感染地域:インド)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:山口県1例_感染源:イノシシの肝
感染地域:ベトナム/韓国1例_感染源:不明
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A型肝炎1例(感染地域:岩手県)
デング熱2例(感染地域:マレーシア1例、パキスタン1例)
マラリア2例
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熱帯熱1例_感染地域:ギニア
原虫種不明1例_感染地域:ギニア
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レジオネラ症4例(肺炎型4例)
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感染地域:埼玉県2例、愛知県1例、香川県1例
年齢群:50代(1例)、60代(2例)、90代(1例)
* 震災以降、被災地での津波に関連した感染例が計4例(岩手県2例、宮城県2例)報告されている。年齢は、2歳、30代、60代、70代各1例である。
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レプトスピラ症1例(感染地域:島根県_感染源:野ネズミ)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢13例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症3例)
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感染地域:東京都2例、神奈川県2例、茨城県1例、千葉県1例、愛知県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例、北朝鮮1例、グアム/韓国1例
感染経路:性的接触5例(異性間3例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染3例、その他・不明5例
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ウイルス性肝炎3例
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間2例)
C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎1例(インフルエンザウイルスB型_年齢群:6歳)
クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔年齢群:30代(1例)、60代(1例)〕
後天性免疫不全症候群9例〔AIDS 1例(死亡)、無症候8例〕
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感染地域:国内7例、タイ1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触8例(同性間6例、異性/同性間1例、異性間・同性間不明1例)、不明1例
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梅毒9例(早期顕症I期1例、早期顕症II期2例、先天梅毒1例、晩期顕症1例、無症候4例)
破傷風1例
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感染地域:宮城県(震災関連)
年齢群:70代
* 震災以降、被災地での感染例が計7例(宮城県5例、岩手県2例)報告されている。年齢中央値61歳(56〜82歳)、受傷から発病までの平均日数10.6日である。
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風しん6例(検査診断例5例、臨床診断例1例)
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感染地域:茨城県3例、神奈川県2例、石川県1例
年齢群:5〜9歳(1例)、10〜14歳(1例)、15〜19歳(1例)、30〜34歳(1例)、40代(1例)、50代(1例)
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麻しん5例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例3例)〕
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感染地域:国内5例
国内の感染地域:東京都1例、愛知県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)2例
年齢群:3歳(1例)、25〜29歳(1例)、35〜39歳(1例)、40代(1例)、50代(1例)
累積報告数:99例〔麻しん(検査診断例56例、臨床診断例26例)、修飾麻しん(検査診断例17例)〕
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(補)他に2011年第13週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例〔感染地域(感染源):兵庫県(子豚の肉)〕、デング熱1例(感染地域:シンガポール/タイ)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:Van A_菌検出検体:胆汁)、急性脳炎5例〔インフルエンザウイルスAH3亜型1例(2歳).インフルエンザウイルスA型1例(6歳).インフルエンザウイルスB型1例(0歳).単純ヘルペスウイルス1型1例(2歳).ヘルペスウイルス1例(5歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔20代(1例)、30代(1例)、50代(1例)〕、風しん1例(検査診断例.感染地域:福井県/中国.年齢群:35〜39歳)などの報告があった。 |
◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(22.05)、石川県(18.96)、大分県(13.28)、福岡県(13.27)、高知県(13.08)、沖縄県(11.22)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は525例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第10週以降減少が続いている。都道府県別では福井県(0.95)、島根県(0.95)、佐賀県(0.91)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では石川県(4.69)、宮崎県(4.00)、福井県(3.73)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では鹿児島県(17.6)、宮崎県(16.6)、福井県(15.5)が多い。水痘の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(5.9)、宮崎県(3.4)、石川県(3.0)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(1.00)、宮崎県(0.72)、佐賀県(0.65)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では北海道(1.83)、宮崎県(1.83)、山形県(1.67)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では沖縄県(0.15)、広島県(0.10)、茨城県(0.07)、千葉県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では和歌山県(0.16)、熊本県(0.13)、鹿児島県(0.11)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では長野県(4.69)、鳥取県(3.11)、鹿児島県(2.95)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(2.43)、大阪府(1.20)、青森県(1.17)が多い。
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