発生動向総覧
〈第16週コメント〉 4月27日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 341例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症4例(有症者2例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内4例
国内の感染地域:福島県1例、東京都1例、京都府1例、不明1例
年齢群:10代(1例)、20代(1例)、30代(1例)、50代(1例)
血清型・毒素型:O26 VT1・VT2(1例)、O26 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、O157 VT2(1例)
累積報告数:211例(有症者119例、うちHUS 4例.死亡1例)
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4類感染症: |
E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕
A型肝炎1例(感染地域:シンガポール)
レジオネラ症8例(肺炎型8例、うち1例死亡)
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感染地域:東京都2例、宮城県1例、福島県1例、千葉県1例、三重県1例、滋賀県1例、岡山県1例
年齢群:60代(2例)、70代(2例)、80代(2例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症8例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:青森県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、兵庫県1例、大分県1例、国内(都道府県不明)3例、ベトナム1例、東アジア・東南アジア(国不明)1例
感染経路:性的接触5例(異性間5例)、経口感染2例、その他・不明3例
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ウイルス性肝炎1例〔B型_感染経路:性的接触(異性間・同性間不明).死亡〕
急性脳炎3例 |
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インフルエンザA型1例_年齢群:6歳
インフルエンザB型1例_年齢群:6歳
病原体不明1例_年齢群:2歳
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例 |
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年齢群:30代(1例)、60代(3例)、70代(1例)
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後天性免疫不全症候群14例(AIDS 5例、無症候8例、その他1例) |
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感染地域:国内11例、国外1例、国内・国外不明2例
感染経路:性的接触13例(異性間6例、同性間6例、異性/同性間1例)、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:兵庫県)
梅毒4例(早期顕症II期1例、晩期顕症1例、無症候2例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例 |
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遺伝子型:不明_菌検出検体:血液/便
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風しん12例(検査診断例9例、臨床診断例3例) |
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感染地域:神奈川県5例、福島県1例、茨城県1例、埼玉県1例、三重県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)1例、ベトナム1例
年齢群:15〜19歳(2例)、25〜29歳(1例)、30〜34歳(3例)、35〜39歳(2例)、40代(2例)、50代(2例)
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麻しん20例〔麻しん(検査診断例12例、臨床診断例5例)、修飾麻しん(検査診断例3例)〕
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感染地域:国内19例、フィリピン1例
国内の感染地域:東京都6例、神奈川県3例、埼玉県2例、宮城県1例、奈良県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)5例
年齢群:1歳(4例)、2歳(1例)、3歳(2例)、5〜9歳(4例)、15〜19歳(1例)、25〜29歳(1例)、30〜34歳(5例)、40代(1例)、50代(1例)
累積報告数:146例〔麻しん(検査診断例85例、臨床診断例36例)、修飾麻しん(検査診断例25例)〕
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(補)他に2011年第15週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):徳島県1例(イノシシ生レバー)、インド1例(不明)〕、急性脳炎4例〔インフルエンザウイルスB型1例(1歳).ムンプスウイルス1例(4歳).単純ヘルペスウイルス1例(40代).病原体不明1例(5歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例〔30代(1例)、60代(2例.うち1例死亡)、70代(1例.死亡)、80代(1例.死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:膣分泌液)、風しん6例〔検査診断例6例_感染地域:広島県3例、東京都2例、大阪府1例_年齢群:15〜19歳(1例)、20〜24歳(1例)、25〜29歳(2例)、35〜39歳(2例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では長野県(25.51)、宮崎県(22.80)、福井県(19.47)、石川県(17.29)、高知県(14.98)、沖縄県(14.36)、佐賀県(14.28)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は552例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では山口県(1.76)、島根県(1.65)、富山県(1.31)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では富山県(4.76)、石川県(4.69)、福井県(4.55)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第13週以降増加が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では鹿児島県(18.2)、富山県(17.6)、愛媛県(17.4)が多い。水痘の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(4.26)、宮崎県(3.61)、鹿児島県(3.25)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(1.47)、宮崎県(1.25)、佐賀県(1.04)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(2.03)、北海道(1.65)、石川県(1.55)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(0.14)、沖縄県(0.12)、福岡県(0.10)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第13週以降増加が続いている。都道府県別では熊本県(0.33)、宮崎県(0.31)、鹿児島県(0.27)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は第11週以降減少が続いている。都道府県別では長野県(3.13)、鳥取県(2.63)、香川県(2.57)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(2.00)、埼玉県(1.78)、佐賀県(1.50)が多い。
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