発生動向総覧
〈第31週コメント〉 8月10日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 380例 |
3類感染症: |
コレラ1例(感染地域:フィリピン)
細菌性赤痢5例
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菌種:S. flexneri(B群)2例_感染地域:インドネシア2例
S. sonnei(D群)3例_感染地域:東京都1例、中国1例、フィリピン/インドネシア1例
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腸管出血性大腸菌感染症250例(有症者205例、うちHUS 5例) |
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感染地域:国内248例、インドネシア1例、国内/バーレーン1例
国内の多い感染地域:山形県44例*、東京都18例、埼玉県16例、大阪府15例、栃木県11例**、宮城県10例、滋賀県10例、京都府10例、千葉県9例、静岡県8例、兵庫県7例、広島県7例、群馬県6例、富山県6例、愛知県6例
* 社会教育施設で発生した食中毒患者を含む(OUT VT1)
** 医療機関と福祉施設で発生した食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2)
年齢群:0歳(3例)、1歳(10例)、2歳(5例)、3歳(5例)、4歳(6例)、5歳(6例)、6歳(4例)、7歳(3例)、8歳(5例)、9歳(8例)、10代(49例)、20代(32例)、30代(28例)、40代(12例)、50代(16例)、60代(29例)、70代(20例)、80代(8例)、90代(1例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(163例)、O26 VT1(14例)、O145 VT2(9例)、O157 VT不明(9例)、O157 VT1(8例)、O121 VT2(6例)、O103 VT1(5例)、O111 VT1(4例)、O157 VT2(4例)、O145 VT1・VT2(3例)、O26 VT1・VT2(1例)、O55 VT1(1例)、O165 VT2(1例)、その他・不明(22例)
累積報告数:2,084例(有症者1,448例、うちHUS 66例.死亡7例)
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4類感染症: |
A型肝炎1例(感染地域:兵庫県)
つつが虫病1例(感染地域:宮城県)
デング熱3例(感染地域:タイ1例、マレーシア1例、インド1例)
日本紅斑熱5例
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感染地域:千葉県1例、和歌山県1例、島根県1例、長崎県1例、熊本県1例
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マラリア2例(三日熱2例_感染地域:インドネシア1例、インド1例) ライム病1例(感染地域:福島県)
レジオネラ症18例(肺炎型17例、ポンティアック型1例)
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感染地域:兵庫県4例、大阪府3例、北海道1例、栃木県1例、群馬県1例、東京都1例、新潟県1例、福井県1例、滋賀県1例、鳥取県1例(温泉)、国内(都道府県不明)3例(うち1例温泉)
年齢群:30代(1例)、40代(1例)、50代(5例)、60代(6例)、70代(3例)、80代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症8例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:秋田県1例、愛知県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)7例
感染経路:性的接触1例(異性間)、不明9例
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急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:5歳)
クロイツフェルト・ヤコブ病2例(孤発性プリオン病古典型2例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:20代(1例)、60代(1例)、80代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群13例(無症候11例、その他2例) |
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感染地域:国内11例、国内・国外不明2例
感染経路:性的接触11例(異性間6例、同性間4例、異性間・同性間不明1例)、不明2例
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梅毒14例(早期顕症I期2例、早期顕症II期5例、無症候7例)
破傷風1例(年齢群:10代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:Van B _菌検出検体:血液)
風しん6例(検査診断例6例) |
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感染地域:福岡県5例、国内(都道府県不明)1例
年齢群:4歳(1例)、15〜19歳(1例)、20〜24歳(3例)、25〜29歳(1例)
累積報告数:278例(検査診断例213例、臨床診断例65例)
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麻しん5例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例3例)、修飾麻しん(検査診断例1例)〕
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感染地域:国内5例
国内の感染地域:埼玉県1例、国内(都道府県不明)4例
年齢群:1歳(1例)、15〜19歳(1例)、20〜24歳(1例)、35〜39歳(1例)、40代(1例)
累積報告数:381例〔麻しん(検査診断例177例、臨床診断例117例)、修飾麻しん(検査診断例87例)〕
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(補)他にコレラ1例の報告があったが削除予定。また、2011年第30週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢2例〔菌種:S. flexneri(B群)1例_感染地域:中国、菌種:S. sonnei(D群)1例_感染地域:国内(都道府県不明)〕、E型肝炎2例〔感染地域:国内(都道府県不明)2例_感染源:不明2例〕、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、オウム病1例(感染地域:東京都_感染源:カラスの糞)、デング熱2例(感染地域:フィリピン1例、バングラデシュ1例)、日本紅斑熱3例(感染地域:愛媛県2例、鹿児島県1例)、マラリア2例(熱帯熱2例_感染地域:トーゴ1例、モザンビーク1例)、ライム病1例(感染地域:北海道)、急性脳炎1例〔病原体不明(1歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔40代(1例)、50代(1例)、80代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:Van C
2例_菌検出検体:血液1例、腹水1例)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(0.66)、石川県(0.06)、茨城県(0.04)、鹿児島県(0.04)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は808例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約79%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では群馬県(1.51)、秋田県(1.24)、埼玉県(0.93)、静岡県(0.93)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別では高知県(1.63)、佐賀県(1.39)、大分県(1.31)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(5.1)、大分県(5.1)、山形県(4.6)が多い。水痘の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では三重県(1.56)、北海道(1.46)、岩手県(1.38)が多い。手足口病の定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では山形県(14.7)、大分県(14.4)、岩手県(13.8)、石川県(12.0)、三重県(11.1)、東京都(11.1)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は横ばいであり、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(1.86)、長野県(1.29)、福島県(1.25)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では秋田県(0.12)、兵庫県(0.11)、福岡県(0.11)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では新潟県(12.8)、群馬県(9.2)、長野県(8.1)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鹿児島県(2.73)、長野県(2.71)、愛媛県(2.59)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では大阪府(2.67)、愛媛県(2.00)、宮城県(1.75)が多い。
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