発生動向総覧
〈第33週コメント〉 8月24日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 327例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢5例
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菌種:S. sonnei(D群)2例_感染地域:中国1例、インド1例
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腸管出血性大腸菌感染症138例(有症者90例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内137例、中国1例
国内の多い感染地域:石川県17例*、千葉県16例**、大阪府9例、福岡県9例、埼玉県8例、栃木県6例、宮城県4例、富山県4例、静岡県4例、鹿児島県4例、秋田県3例、広島県3例、香川県3例
* 宿泊施設で発生した食中毒患者を含む(O26 VT1)
** 福祉施設で発生した食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2)
年齢群:0歳(1例)、1歳(6例)、2歳(4例)、3歳(5例)、4歳(2例)、5歳(4例)、6歳(2例)、7歳(5例)、8歳(4例)、9歳(1例)、10代(26例)、20代(19例)、30代(16例)、40代(9例)、50代(5例)、60代(12例)、70代(8例)、80代(9例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2( 50例)、O26 VT1(39例)、O157 VT2(24例)、O111 VT1・VT2(4例)、O157 VT1(4例)、O103 VT1(3例)、O145 VT2(3例)、O26 VT1・VT2(2例)、O157 VT不明(2例)、O26 VT不明(1例)、O128 VT2(1例)、O145 VT1(1例)、その他・不明(4例)
累積報告数:2,492例(有症者1,727例、うちHUS 76例.死亡9例)
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4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:三重県_感染源:不明) つつが虫病1例(感染地域:長崎県)
デング熱1例(感染地域:タイ)
日本紅斑熱1例(感染地域:和歌山県) マラリア1例(三日熱_感染地域:パプアニューギニア)
レジオネラ症11例(肺炎型11例)
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感染地域:埼玉県2例、東京都2例、神奈川県1例、新潟県1例(温泉)、愛知県1例、京都府1例、奈良県1例、国内(都道府県不明)2例
年齢群:30代(1例)、50代(3例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(1例)、90代(1例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:宮崎県_感染源:不明)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢1例(腸管アメーバ症) |
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感染地域:国内(都道府県不明)
感染経路:性的接触(異性間)
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ウイルス性肝炎4例 |
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B型3例_感染経路:性的接触3例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)
C型1例_感染経路:性的接触(異性間)
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急性脳炎3例 |
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病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、2歳(1例)、5歳(1例)
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例〔年齢群:90代(死亡)〕
後天性免疫不全症候群17例(AIDS 4例、無症候12例、その他1例) |
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感染地域:国内16例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触15例(異性間6例、同性間7例、異性/同性間2例)、静注薬物使用1例、不明1例
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ジアルジア症1例(感染地域:兵庫県)
梅毒11例(早期顕症I期2例、早期顕症II期6例、無症候3例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:Van C_菌検出検体:胆汁)
風しん12例(検査診断例10例、臨床診断例2例) |
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感染地域:福岡県4例、神奈川県3例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)4例
年齢群:5〜9歳(1例)、25〜29歳(4例)、35〜39歳(1例)、40代(5例)、50代(1例)
累積報告数:297例(検査診断例228例、臨床診断例69例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:国内2例
国内の感染地域:福岡県1例、滋賀県/大阪府1例
年齢群:20〜24歳(1例)、40代(1例)
累積報告数:389例〔麻しん(検査診断例182例、臨床診断例117例)、修飾麻しん(検査診断例90例)〕
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(補)2011年第32週までに診断されたものの報告遅れとして、急性脳炎1例〔ムンプスウイルス(5歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(80代)、後天性免疫不全症候群1例(病型:AIDS、感染地域:国内、感染経路:不明.死亡)、梅毒1例(先天梅毒)、破傷風1例(年齢群:80代.死亡)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:不明2例_菌検出検体:胆汁1例、尿1例)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(0.43)、鳥取県(0.07)、岐阜県(0.06)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は857例と第30週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では群馬県(0.90)、徳島県(0.78)、宮崎県(0.78)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別では福井県(1.18)、鳥取県(1.16)、大分県(1.08)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は微増した。都道府県別では大分県(5.4)、鹿児島県(4.2)、富山県(4.0)、福井県(4.0)、宮崎県(4.0)が多い。水痘の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では宮崎県(1.39)、三重県(1.31)、長崎県(1.14)、大分県(1.14)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第29週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では青森県(12.6)、岩手県(10.7)、秋田県(9.6)、山形県(9.2)、大分県(8.3)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では徳島県(1.09)、宮崎県(1.06)、福島県(0.85)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では兵庫県(0.13)、沖縄県(0.12)、広島県(0.10)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では新潟県(8.9)、福島県(5.9)、宮崎県(4.8)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では愛媛県(2.57)、長野県(2.33)、宮崎県(2.19)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では大阪府(2.93)、富山県(1.80)、愛媛県(1.67)が多い。
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