発生動向総覧
〈第40週コメント〉 10月12日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 372例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢5例
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菌種:S. sonnei(D群)4例_感染地域:千葉県2例、東京都1例、滋賀県1例
菌種不明1例_感染地域:ネパール
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腸管出血性大腸菌感染症91例(有症者67例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内91例
国内の多い感染地域:兵庫県8例、石川県7例、東京都6例、宮城県5例、岐阜県4例、福岡県4例、大分県4例、北海道3例、千葉県3例、岩手県2例、茨城県2例、群馬県2例、静岡県2例、大阪府2例、島根県2例、長崎県2例、宮崎県2例
年齢群:1歳(2例)、2歳(4例)、3歳(6例)、4歳(7例)、5歳(2例)、6歳(3例)、7歳(1例)、8歳(2例)、9歳(3例)、10代(11例)、20代(11例)、30代(5例)、40代(8例)、50代(4例)、60代(6例)、70代(4例)、80代(10例)、90代(2例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(34例)、O157 VT2(19例)、O26 VT1(12例)、O157 VT不明(6例)、O121 VT2(3例)、O26 VT不明(2例)、O103 VT1(2例)、O157 VT1(2例)、O25 VT1(1例)、O26 VT1・VT2(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O111 VT1(1例)、O121 VT不明(1例)、O145 VT2(1例)、O165 VT2(1例)、その他・不明(4例)
累積報告数:3,321例(有症者2,307例、うちHUS 89例.死亡13例)
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4類感染症: |
A型肝炎3例
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感染地域:宮城県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)1例
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デング熱2例(感染地域:インド1例、タイ/ラオス/マレーシア1例)
日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、広島県1例)
日本脳炎1例(感染地域:山口県_年齢群:70代)
レジオネラ症27例(肺炎型27例)
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感染地域:群馬県2例(うち1例温泉)、東京都2例、新潟県2例、長野県2例(うち1例温泉)、静岡県2例(うち1例温泉)、愛知県2例(うち1例温泉)、大阪府2例、沖縄県2例、岩手県1例、茨城県1例、神奈川県1例、富山県1例、石川県1例、岐阜県1例、奈良県1例、福岡県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)2例
年齢群:10代(1例)、20代(1例)、40代(1例)、50代(4例)、60代(8例)、70代(8例)、80代(3例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢8例(腸管アメーバ症6例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:宮城県1例、東京都1例、神奈川県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)3例、グアム1例
感染経路:経口感染3例、性的接触1例(異性間)、不明4例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、同性間1例)
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急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、5歳(1例)〕
クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
後天性免疫不全症候群13例(AIDS 3例、無症候10例) |
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感染地域:国内11例、トーゴ1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触11例(異性間3例、同性間7例、異性/同性間1例)、不明2例
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ジアルジア症2例〔感染地域:国内(都道府県不明)1例、インドネシア1例〕
梅毒11例(早期顕症I期3例、早期顕症II期6例、無症候2例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:Van C_菌検出検体:腹水)
風しん2例(検査診断例2例) |
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感染地域:神奈川県1例、福岡県1例
年齢群:4歳(1例)、50代(1例)
累積報告数:325例(検査診断例253例、臨床診断例72例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例2例)〕 |
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感染地域:大阪府1例、マレーシア/フランス/ポルトガル1例
年齢群:15〜19歳(1例)、30〜34歳(1例)
累積報告数:402例〔麻しん(検査診断例192例、臨床診断例115例)、修飾麻しん(検査診断例95例)〕
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(補)2011年第39週までに診断されたものの報告遅れとして、デング熱2例(感染地域:インド1例、マレーシア/ブルネイ1例)、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県2例)、マラリア2例(熱帯熱1例_感染地域:ブルキナファソ、原虫種不明1例_感染地域:スーダン/南スーダン)、レプトスピラ症1例(感染地域:長崎県_感染原因:ネズミとの接触)、急性脳炎1例〔病原体不明(0歳).死亡〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は第35週以降増加が続いている。都道府県別では沖縄県(1.97)、佐賀県(0.46)、山口県(0.39)、愛媛県(0.30)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,969例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約72%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では徳島県(1.00)、福岡県(0.38)、奈良県(0.34)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では北海道(1.88)、富山県(1.76)、大分県(1.72)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では大分県(5.7)、宮崎県(5.5)、山口県(4.7)、福井県(4.7)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(1.64)、宮城県(1.31)、青森県(1.24)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第36週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では宮城県(5.6)、島根県(4.5)、福島県(3.4)、鳥取県(3.4)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では徳島県(0.96)、福島県(0.42)、宮崎県(0.36)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では鳥取県(0.11)、千葉県(0.09)、福岡県(0.09)、佐賀県(0.09)、沖縄県(0.09)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第36週以降減少が続いている。都道府県別では山形県(1.83)、愛媛県(1.49)、福井県(1.41)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では愛媛県(2.51)、佐賀県(2.48)、鳥取県(2.32)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では愛知県(3.15)、埼玉県(2.89)、岐阜県(2.80)、沖縄県(2.43)が多い。
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