発生動向総覧
〈第42週コメント〉 10月26日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 385例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢9例
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:兵庫県1例、ネパール1例
S. sonnei (D群)6例_感染地域:東京都2例、埼玉県1例、インドネシア1例、カンボジア1例、ベトナム/カンボジア1例
菌種不明1例_感染地域:インドネシア
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腸管出血性大腸菌感染症55例(有症者23例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内55例
国内の感染地域:鹿児島県9例*、石川県5例**、福岡県5例、群馬県4例、富山県4例、岐阜県3例、兵庫県3例、秋田県2例、三重県2例、大阪府2例、長崎県2例、北海道1例、岩手県1例、千葉県1例、神奈川県1例、愛知県1例、滋賀県1例、岡山県1例、広島県1例、不明6例
* 保育園に関連した集団感染例を含む(O26 VT1)
** 福祉施設で発生した食中毒関連の感染者を含む(O157 VT2)
年齢群:0歳(3例)、1歳(5例)、2歳(4例)、3歳(5例)、5歳(1例)、6歳(1例)、10代(8例)、20代(9例)、30代(3例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(4例)、70代(2例)、80代(3例)、90代(4例)
血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(20例)、O26 VT1(13例)、O157 VT2(12例)、O103 VT1( 3例)、O18 VT1・VT2(1例)、O124 VT2(1例)、O128 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(3例)
累積報告数:3,454例(有症者2,380例、うちHUS 90例.死亡14例)
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腸チフス1例(感染地域:タイ)
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4類感染症: |
A型肝炎1例(感染地域:インド)
つつが虫病6例
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感染地域:岩手県1例、福島県1例、神奈川県1例、長野県1例、岐阜県1例、鹿児島県1例
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デング熱3例(感染地域:フィリピン1例、マレーシア1例、インド1例) 日本紅斑熱2例(感染地域:島根県1例、広島県1例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ブルキナファソ)
レジオネラ症13例(肺炎型13例、うち死亡1例)
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感染地域:群馬県2例(うち1例温泉)、山形県1例、茨城県1例、富山県1例、福井県1例、岐阜県1例、愛知県1例、大阪府1例、兵庫県1例、福岡県1例(温泉)、佐賀県1例、国内・国外不明1例
年齢群:50代(3例)、60代(6例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(2例)
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レプトスピラ症2例
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感染地域:沖縄県1例_感染源:不明
感染地域:タイ/ミャンマー1例_感染源:川
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5類感染症: |
アメーバ赤痢13例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症3例) |
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感染地域:東京都2例、北海道1例、千葉県1例、大阪府1例、岡山県1例、山口県1例、国内(都道府県不明)4例、韓国1例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触4例(異性間3例、異性間・同性間不明1例)、
経口感染2例、経口感染/性的接触(異性間・同性間不明)1例、不明6例
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急性脳炎2例 |
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ムンプスウイルス1例_年齢群:3歳
病原体不明1例_年齢群:0歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例(孤発性プリオン病古典型3例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:20代(1例)、50代(1例.死亡)、60代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群19例(AIDS 4例、無症候14例、その他1例) |
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感染地域:国内19例
感染経路:性的接触19例(異性間4例、同性間13例、異性/同性間2例)
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梅毒14例(早期顕症I期1例、早期顕症II期4例、晩期顕症1例、無症候8例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:血液
遺伝子型:不明1例_菌検出検体:血液
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風しん4例(検査診断例3例、臨床診断例1例) |
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感染地域:大阪府1例、長崎県1例、インドネシア/シンガポール/マレーシア1例、国内・国外不明1例
年齢群:4歳(1例)、5〜9歳(1例)、25〜29歳(1例)、40代(1例)
累積報告数:332例(検査診断例259例、臨床診断例73例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例1例)、修飾麻しん(検査診断例2例)〕 |
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感染地域:埼玉県1例、千葉県1例、東京都1例、神奈川県1例、愛知県1例、ニュージーランド1例
年齢群:1歳(1例)、5〜9歳(1例)、20〜24歳(1例)、30〜34歳(1例)、35〜39歳(1例)、50代(1例)
累積報告数:414例〔麻しん(検査診断例196例、臨床診断例117例)、修飾麻しん(検査診断例101例)〕
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(補)2011年第41週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢2例〔菌種:S. flexneri(B群)2例_感染地域:東京都1例、愛知県1例〕、日本紅斑熱1例(感染地域:三重県)、レジオネラ症2例〔感染地域:岩手県1例(温泉)、長野県1例(温泉)〕、急性脳炎2例〔マイコプラズマ1例(10代)、病原体不明1例(20代)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ: 定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(2.84)、山口県(0.71)、三重県(0.39)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,790例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約74%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では新潟県(0.45)、宮崎県(0.36)、富山県(0.34)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では北海道(2.48)、福井県(2.14)、富山県(2.03)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山口県(7.4)、大分県(6.7)、宮崎県(5.0)、愛媛県(5.0)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では島根県(2.04)、福井県(1.91)、青森県(1.79)、福島県(1.73)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第36週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では鹿児島県(3.63)、宮城県(3.32)、鳥取県(3.26)、愛媛県(3.14)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では徳島県(0.61)、高知県(0.60)、愛媛県(0.54)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では広島県(0.15)、沖縄県(0.12)、栃木県(0.08)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第36週以降減少が続いている。都道府県別では徳島県(1.22)、愛媛県(0.68)、山口県(0.60)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(2.31)、佐賀県(2.30)、鳥取県(2.11)、愛媛県(2.11)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では埼玉県(3.44)、沖縄県(3.43)、富山県(2.80)、宮城県(2.67)が多い。
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