発生動向総覧
〈第9週コメント〉 3月7日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 388例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢7例
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菌種:S. dysenteriae(A群)1例_感染地域:インド
S. flexneri(B群)4例_感染地域:千葉県1例、和歌山県1例、フィリピン2例
S. sonnei(D群)2例_感染地域:大阪府1例、タイ1例
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腸管出血性大腸菌感染症6例(有症者2例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内6例
国内の感染地域:東京都1例、和歌山県1例、山口県1例、福岡県1例、長崎県1例、不明1例
年齢群:2歳(1例)、10代(2例)、40代(1例)、70代(2例)
血清型・毒素型:O157 VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O128 VT1(1例)、その他・不明(2例)
累積報告数:98例(有症者48例、うちHUS 3例.死亡なし)
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パラチフス1例(感染地域:インド)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域:北海道1例_感染源:不明
感染地域:静岡県1例_感染機会:狩猟
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A型肝炎4例
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感染地域:北海道1例、神奈川県1例、国内(都道府県不明)1例、バヌアツ1例
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デング熱3例(感染地域:インドネシア2例、東ティモール1例)
レジオネラ症12例(肺炎型11例、ポンティアック型1例)
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感染地域:福島県2例、広島県2例、北海道1例、埼玉県1例、千葉県1例、福井県1例、滋賀県1例、大阪府1例、兵庫県1例(温泉)、福岡県1例
年齢群:50代(3例)、60代(3例)、70代(2例)、80代(4例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:栃木県1例、群馬県1例、千葉県1例、東京都1例、愛知県1例、滋賀県1例、岡山県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)2例、カンボジア1例、国外(国不明)1例
感染経路:性的接触5例(異性間2例、同性間1例、異性間・同性間不明2例)、経口感染2例、不明5例
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ウイルス性肝炎1例(C型_感染経路:不明)
急性脳炎10例 |
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インフルエンザウイルスA型2例_年齢群:6歳(1例)、7歳(1例)
インフルエンザウイルスB型3例_年齢群:7歳(1例)、10代(2例.うち1例死亡)
インフルエンザウイルス型不明2例_年齢群:10代(1例)、20代(1例)
ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢群:1歳
病原体不明2例_年齢群:2歳(2例)
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例 |
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年齢群:50代(死亡)
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後天性免疫不全症候群15例(AIDS 2例、無症候13例) |
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感染地域:国内12例、ミャンマー1例、国内・国外不明2例
感染経路:性的接触15例(異性間6例、同性間7例、異性間・同性間不明2例)
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梅毒12例(早期顕症I期1例、早期顕症II期5例、晩期顕性1例、無症候5例) バンコマイシン耐性腸球菌症感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:尿)
風しん5例(検査診断例3例、臨床診断例2例)
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感染地域:兵庫県2例、神奈川県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)1例
年齢群:15〜19歳(2例)、35〜39歳(2例)、40代(1例)
累積報告数:48例(検査診断例37例、臨床診断例11例)
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麻しん5例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例1例)、修飾麻しん(検査診断例2例)〕
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感染地域:埼玉県1例、千葉県1例、東京都1例、国内(都道府県不明)1例、国内・国外不明1例
年齢群:1歳(2例)、3歳(1例)、20〜24歳(1例)、35〜39歳(1例)
累積報告数:68例〔麻しん(検査診断例51例、臨床診断例6例)、修飾麻しん(検査診断例11例)〕
遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):38例
D4:4例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例
D8:27例_感染地域:愛知県11例、千葉県5例、山梨県2例、岐阜県2例、都道府県不明6例、タイ1例
D9:7例_感染地域:岡山県4例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例
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(補)2012年第8週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例(感染地域:北海道2例_感染源:不明2例)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎6例〔インフルエンザウイルスA型2例_年齢群:4歳(1例)、6歳(1例).インフルエンザウイルスB型2例_年齢群:2歳(1例)、8歳(1例).病原体不明2例_年齢群:2歳(1例)、70代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(40代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では新潟県(38.86)、秋田県(37.49)、埼玉県(36.66)、宮城県(36.32)、福島県(35.81)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,304例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約73%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(0.85)、富山県(0.62)、岐阜県(0.62)、福岡県(0.62)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(6.76)、大分県(5.11)、山形県(4.47)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では広島県(12.5)、福岡県(11.7)、大分県(11.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では宮崎県(3.97)、鹿児島県(2.83)、島根県(2.70)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(1.14)、沖縄県(0.71)、徳島県(0.48)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(0.89)、島根県(0.87)、高知県(0.50)が多い。百日咳の定点当たり報告数は第6週以降増加が続いている。都道府県別では沖縄県(0.18)、高知県(0.13)、千葉県(0.05)、長野県(0.05)、兵庫県(0.05)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では徳島県(0.22)、熊本県(0.08)、富山県(0.07)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山形県(1.63)、鳥取県(1.53)、徳島県(1.48)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(2.86)、栃木県(2.71)、宮城県(2.33)が多い。
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