発生動向総覧
〈第12週コメント〉 3月28日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 324例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢7例
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菌種:S. flexneri (B群)3例_感染地域:インド2例、ベトナム1例
S. boydii (C群)1例_感染地域:バングラデシュ
S. sonnei (D群)3例_感染地域:大阪府1例*、熊本県1例、フィリピン1例
* 保育所に関連した集団発生の感染者
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腸管出血性大腸菌感染症25例(有症者6例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内25例
国内の感染地域:熊本県12例**、岩手県4例、北海道1例、宮城県1例、茨城県1例、東京都1例、神奈川県1例、愛知県1例、滋賀県1例、島根県1例、不明1例
** 保育所に関連した集団発生の感染者(O26 VT1)
年齢群:0歳(1例)、1歳(4例)、2歳(3例)、4歳(2例)、6歳(1例)、7歳(1例)、8歳(1例)、20代(4例)、30代(5例)、40代(1例)、70代(2例)
血清型・毒素型:O26 VT1(16例)、O157 VT1・VT2(4例)、O91 VT1(2例)、O111 VT1(1例)、その他・不明(2例)
累積報告数:137例(有症者65例、うちHUS 3例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:インド)
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4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:北海道_感染源:不明) A型肝炎1例(単感染地域:インド)
コクシジオイデス症1例
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感染地域:米国(アリゾナ州)
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レジオネラ症5例(肺炎型5例)
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感染地域:茨城県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、大阪府1例、福岡県/インドネシア1例
年齢群:60代(1例)、70代(1例)、80代(1例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症8例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)4例、中国1例、フィリピン1例、タイ/フィリピン1例、国外(国不明)1例
感染経路:経口感染4例、性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、不明3例
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ウイルス性肝炎1例(C型_感染経路:不明)
急性脳炎3例 |
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インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:1歳
病原体不明2例_年齢群:7歳(1例)、10代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例(孤発性プリオン病古典型2例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(年齢群:90代)
後天性免疫不全症候群11例〔AIDS 3例(うち1例死亡)、無症候8例〕 |
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感染地域:国内10例、国内・国外不明1例
感染経路:性的接触9例(異性間1例、同性間8例)、不明2例
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ジアルジア症1例(感染地域:大阪府)
梅毒6例(早期顕症I期1例、早期顕症II期4例、無症候1例)
破傷風1例(年齢群:70代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:VanC_菌検出検体:血液
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風しん1例(臨床診断例)
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感染地域:国内(都道府県不明)
年齢群:25〜29歳
累積報告数:91例(検査診断例68例、臨床診断例23例)
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麻しん3例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:神奈川県1例、愛知県1例、タイ1例
年齢群:1歳(1例)、10〜14歳(1例)、20〜24歳(1例)
累積報告数:86例〔麻しん(検査診断例61例、臨床診断例9例)、修飾麻しん(検査診断例16例)〕
遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):44例
D4:4例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例
D8:32例_感染地域:愛知県15例、千葉県5例、山梨県2例、岐阜県2例、都道府県不明7例、タイ1例
D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例
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(補)2012年第11週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei(D群)_感染地域:山形県〕、デング熱1例(感染地域:スリランカ)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ウガンダ)、レジオネラ症1例〔感染地域:山形県(温泉)〕、急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:3歳(1例)、4歳(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔70代(1例.死亡)、80代(1例)、90代(1例.死亡)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第6週以降減少が続いている。都道府県別では福島県(34.26)、山形県(30.71)、福井県(25.47)、岩手県(24.14)、新潟県(24.00)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は950例と2週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約80%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では宮崎県(0.75)、熊本県(0.67)、富山県(0.66)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では富山県(5.76)、鳥取県(4.32)、北海道(4.01)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では福岡県(12.6)、山口県(12.3)、大分県(11.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(3.08)、鹿児島県(2.83)、福井県(2.64)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では沖縄県(0.85)、滋賀県(0.56)、富山県(0.38)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(1.11)、徳島県(0.61)、愛媛県(0.54)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福井県(0.14)、高知県(0.13)、広島県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では熊本県(0.10)、徳島県(0.09)、大分県(0.08)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(2.00)、佐賀県(1.50)、愛媛県(1.27)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(4.71)、宮城県(2.33)、埼玉県(2.11)が多い。
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